大阪・新世界のシンボル「通天閣」(大阪市浪速区)で、年末恒例「干支(えと)の引き継ぎ式」が27日に開かれた。

1956(昭和31)年から続く「干支の引継ぎ式」は、その年と翌年の干支にちなんだ動物がステージで対面する。
そして、世相を踏まえたダジャレの『口上』が披露され、観客の笑いを誘う年の瀬の風物詩。今年で69回目となる。

去りゆく年と来たる年、双方の干支の動物(タツノオトシゴ、ヘビ)が対面した。
『口上』は、まず通天閣観光・西上雅章会長が今年(2024年・辰年)を振り返り、
パリオリンピック・パラリンピックの一流(竜)選手の姿に元気づけられた一方、乱高下した株価に、リュウ(理由)もわからず振り回され、残念で腹立つ(龍)ことも多かったと読み上げると、
吉村洋文・大阪府知事が、来年(2025年・巳年)に向けて、大阪・関西万博は世界中が注目する「ヘビー」級イベント、1970年大阪万博のように長蛇の列ができる千客万来に、と期待を寄せた。

【干支の引継ぎ式~『口上』全文】
■2024 年:辰(タツ)の口上
西上 雅章・通天閣観光株式会社代表取締役会長
2024 年は何と言っても熱戦が繰り広げられたパリオリンピック・パラリンピック!
筋骨龍龍(筋骨隆々) とした肉体を駆使し、プレッシャーから逃げずに、 どっしり立ち向かう一竜(一流)選手の姿に日本中が元気づけられました。
一方、株価は上がったり下がったりの乱高下。
全く落ち着かず、リユウ(理由)もわからず、
振りまわされ、 残念で腹タツ(腹立つ)ことも多い年となりました。
スポーツでも経済でも、率先して先頭に龍(立つ)、リュウ敢(勇敢)な人が出てきて欲しいものです!
