地球に最接近した火星は、このあと、月と競演します。13日夜から14日朝にかけて満月が赤い星(火星)に少しずつ近づいていき、14日夜から翌朝にかけては、月が火星から遠ざかっていきます。さらに、16日には「衝」となります。これは太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間です。この頃の火星はとても明るく、最も明るい恒星のシリウス(マイナス1.5等)とほぼ同じ明るさになります。
「木星と火星、そしてシリウスを結ぶと三角形ができます。冬の大三角よりも大きい『巨大三形』です。この冬限定です」と、井上館長。「寒い時期ですが、防寒対策をしっかりして星を楽しんでください」。
(参考:国立天文台ホームページ、早水勉「星空大全」 協力:明石市立天文科学館 井上毅館長)