さらに、国芳があらゆる作品に描いた「猫」も注目ポイント。現代の着せ替え人形をほうふつとさせる『流行猫の変化』(1841~1842年ごろ)は、見るほどに心躍る新発見作品だ。
展示を担当した清原佐知子学芸員は「国芳はとくに武者絵、戯画の分野で傑作を残したが、どんなジャンルでも一定の成果を上げたオールラウンダーでもあった。いずれのジャンル、セクションでも個性が光っている。その魅力を存分に楽しんでほしい」と話した。
◆「歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力」
会場 大阪中之島美術館(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
会期 2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・振休)
※会期中に展示替えあり。前期は1月19日(日)まで。後期は1月21日(火)から。
休館日 月曜日(1月13日と2月24日は開館)と1月14日(火)
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1500円、小中生500円
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00 ※年中無休)