女子サッカーのINAC神戸レオネッサは、2つの国内主要カップ戦で頂点目前まであと少しというところで敗退。残るタイトルは、ウインターブレイクを経て3月から再開する「2024-25 SOMPO WEリーグ」のみとなりました。チームの至上命題となるリーグタイトル奪還に向けて、後半戦でカギを握る、活躍が待望されるINAC神戸の選手は誰になるのか……。このたび、元なでしこジャパン(日本女子代表)DF川上直子氏がパーソナリティーをつとめるラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)を通じて、ファン・サポーターの声を聞きました。
WEリーグ前半戦では首位と勝点1差の2位につけるINAC神戸。オフや、なでしこジャパンの活動期間を挟んで、約1か月後に向かえるリーグ戦再開に向けて、ファン・サポーターが特に求めているのは、若い力のさらなる活躍です。
ここまでリーグ戦全試合に先発しているFW愛川陽菜選手(21)、ディフェンスラインに不可欠な存在となっているDF井手ひなた選手(21)、サイドなどでの出番が目立つFW桑原藍選手(20)といった前半戦でも奮闘した選手たちだけでなく、MF三谷和華奈選手(23)、FW久保田真生選手(19)といった、出番に飢えている攻撃のタレントに期待するメッセージも、次のように寄せられました。
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「愛川選手は、前半戦もよかったが、まだまだできると思う。特に得点に期待。二桁は絶対にとってほしい。愛川選手がFWの中心になれば、チームとしてかなり期待できるのでは」
「井手選手は、高さをいかした豪快なヘディングシュートはチームを勢いづけること間違いなし。ゴール後の最高の笑顔はスタジアムの雰囲気を一気に変えてくれると信じている」「背番号にちなんで4点とってほしい」
「特に桑原選手は強引でもかまわないのでゴールに向かって行ってほしい」
「三谷選手は、(皇后杯)浦和L戦途中出場で前への推進力がよかった。攻撃が停滞した場面を活性化できる存在。スーパーサブとしての活躍も期待」
「後半戦で出場機会を勝ち取ってほしいのが、久保田選手。彼女のテクニックや推進力が周りの選手とかみあってくると、相手にとって怖い存在になれるのでは」
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元なでしこ・川上氏は、前半戦の若手の活躍を評価しつつ、「愛川選手は自分でシュートまで持っていける場面が多くなったが、あとはシュートを枠の中にどれだけとばせるかが、ここからの課題」「相手に研究されたなかで臨む後半戦はセットプレーがカギ。井手選手のヘディングはいかしていきたい」「桑原選手は身長もスピードもパワーもあり、いいものを持っている。もっとアピールしてほしい」など、オンエアを通じてそれぞれに発破をかけていました。
さらに、川上氏は、個人的に後半戦期待の戦力として、FW辻澤亜唯選手(19)をピックアップ。昨年5月のリーグ戦で負傷し、左ひざ前十字靭帯損傷で全治8か月を要する見込みと診断されていた辻澤選手について、川上氏は「(すでに)部分合流をしていると聞いたし、順調にリハビリが進んでいたら(3月からの試合には)帰ってくるのでは。90分(フル出場)というのがなくても、ポイント、ポイントで(プレー)できるのではないかな」と、昨シーズン、ルーキーながら一時はチームを牽引する活躍を見せた背番号29の復活を楽しみにしていました。
もちろん、若手だけでなく、中堅やベテランの頑張りも、頂点を目指すうえでは欠かせないところ。ファン・サポーターからは、チーム得点王のスペイン人FWカルロタ・スアレス選手(27)、今シーズンけがなどで出番を減らしているMF松原優菜選手(25)に期待するメッセージも届けられました。
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「カルロタ選手は中盤戦以降、マークがきつくなっているように感じるも、マークされても押し切る力がある選手だと思うので期待したい」
「松原選手の大活躍を期待! フィジカルが強く、相手の攻撃の芽をつんでくれて、いぶし銀の印象がある。彼女が離脱後のチームの失点のようすを見ると、彼女の存在の大きさを感じる。リーグ前半もサブからのスタートがあったりと、今シーズンは苦しんでいる印象があるも、彼女がたくさんボールをおさめることで、カルロタ選手や成宮唯選手がより有効に動けるのではないかと感じる」
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