80年ぶり発見の“幻の美人画”も! 油彩画に焦点を当てた竹久夢二の展覧会 あべのハルカス美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

80年ぶり発見の“幻の美人画”も! 油彩画に焦点を当てた竹久夢二の展覧会 あべのハルカス美術館

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 1931~33年の外遊中につづった、初公開のスケッチも見逃せない。「西海岸の裸婦」を想起させる裸婦スケッチのほか、着物を着た外国人女性や風景画、先住民族にまつわるデザイン画などもあり、晩年も衰えぬ夢二の意欲と多様な興味が見て取れる。

《西海岸の裸婦》 1931-32(昭和6-7)年 油彩、カンヴァス 夢二郷土美術館蔵

 横山学芸員は「油彩画は塗り重ねることで日本画よりも輪郭線が曖昧になる。夢二式美人の特徴である憂いを帯びた表情は、油彩画にも合っていたのでは」とし、「正規の美術教育を受けず、試行錯誤しながら油彩画を描いた夢二だからこそ、独自のスタイルで自由に表現できたのでは。そこに夢二らしさがある」と見る。

 また鑑賞のポイントとして、「夢二は女性の雰囲気に合わせて着物の色や文様を丁寧に描き分けている。色彩感覚に優れたデザイナーとしての面からも作品を楽しんでほしい」とすすめ、「皆さんそれぞれに好きな夢二作品を探してもらえたら」と呼び掛けた。

《こたつ》1915(大正4)年 絹本着色 夢二郷土美術館蔵

◆「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
会場 あべのハルカス美術館
(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階)
会期 2025年1月18日(土)~3月16日(日)
開館時間 火~金/10:00~20:00、月土日祝/10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 会期中無休
観覧料 一般1700円、高大生1300円、小中生500円(いずれも税込。会期中、着物で来館すると当日券が200円引きになる。ただし他の割引との併用は不可)
問い合わせ あべのハルカス美術館、電話06-4399-9050

あべのハルカス美術館 公式HP
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」大阪展 公式HP

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