“嗅覚で楽しむ体験型イベント”として話題になり、これまで全国各地で計30万人以上を動員してきた『におい展PLUS+(プラス)』が、2月7日(金)からいよいよ兵庫県で初めて神戸で開催されます。いいにおいから、“世界一”の悪臭まで一堂にそろうという同展。いったいどのような形で“においを展示”するのでしょう? 具体的に何のにおいを体験できるのでしょうか? 運営会社に取材しました。
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2016 年に愛知・名古屋で初開催して以降、北海道から九州まで全国各地を巡ってきた同展。ジャコウ(ムスク)などの芳しい香りから、加齢臭、足の臭いといった身近なにおい、そして“世界一臭い缶詰”とされるシュールストレミングなど普段身の回りにない独特なにおいまでを、実際に体験できるとして人気を博してきました。
兵庫初開催となる今回は、内容がさらにパワーアップしたことからタイトルに「PLUS+」が加わったと、運営会社であるトキ・テックの代表取締役・土岐龍馬さんは話します。
土岐さんによるとパワーアップの理由は、ソニーにより開発された「におい提示装置」によって、これまでにない‟におい体験”ができるようになったこと。同装置は、「40種類のにおいを自由自在に切り替えて楽しめる画期的なデバイス」(土岐さん)で、においを素早く切り替えるだけでなく、におい残りを抑える技術も搭載されているのだそう。「何の香りが出てくるか分からないドキドキが味わえる『においクイズ』を体験できます」と土岐さんは話します。
目玉の一つは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら戦国武将たちが、魔除けと清めのためにと戦の前にまとった香りの再現です。他にも、かつて異臭がするとして電車が止まるほどの騒ぎの発端となった「臭豆腐」や、神戸会場で初登場する新しいにおいまで、「一度は嗅いで(かいで)みたい」あるいは「こんな機会でもなければ、自分から嗅ぐことはない」ようなにおいが、展示コンテンツとしてそろうといいます。
そして「嗅ぐ」だけにとどまらない展示も興味深いところ。