なでしこDF守屋 海外挑戦決定 元代表も「ついにか!」 ナタリー・ポートマンらが創設のクラブへ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なでしこDF守屋 海外挑戦決定 元代表も「ついにか!」 ナタリー・ポートマンらが創設のクラブへ

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 INAC神戸レオネッサで10シーズンにわたってプレーした、なでしこジャパン(日本女子代表)DF守屋都弥(もりや・みやび)選手(28)が、アメリカNWSL(ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)のエンジェル・シティFCへ完全移籍することが決まりました。この新たなチャレンジについて、元なでしこジャパンの川上直子氏が、自身がパーソナリティーをつとめるラジオ番組で感想を述べました。

 奈良県出身、JFAアカデミー福島でサッカーセンスを育まれ、2015年からINAC神戸に加わった守屋選手。持ち味のスピードをいかしたダイナミックな攻撃参加で、INAC神戸の顔の1人として成長。途中、けがに苦しみピッチから遠ざかった時期もありましたが、近年は右サイドのポジションを不動のものに。初年度のWEリーグ制覇や昨年度の皇后杯優勝に大きく貢献しました。INAC神戸での通算成績は、なでしこリーグ(1部)60試合出場2得点、WEリーグ69試合出場6得点。

 一方、なでしこジャパンに初選出されたのは2023年、26歳のときと、女子サッカーの代表レベルでは遅咲きだった守屋選手。それでも、同年のFIFA女子W杯、昨年のパリ五輪のメンバーにも選ばれ、世界を相手に活躍が光り、いまや常連となっています。代表での通算成績は15試合出場2得点。

 アメリカ現地時間の1月31日、日本時間の2月1日午前1時に発表された、守屋選手のエンジェル・シティFCへの完全移籍。守屋選手はクラブを通じてコメントを発表し、「シーズン途中にも関わらずこの決断を尊重してくださったクラブ関係者の皆様には心から感謝しています。高校卒業後からINAC神戸の選手として戦った10年間は、私にとって宝物です」と、慣れ親しんだクラブへ感謝の思いをコメント。

 海外挑戦への思いは常にあったそうですが、「今そのチャンスをいただけたので決断することにしました。初めての移籍が海外ということで不安はたくさんありますが、成長した姿をお届けできるよう精一杯頑張ってきます!」「これからも引き続きINAC神戸の応援と、守屋都弥の応援をしていただけたらうれしいです! 行ってきます!」と意気込みを述べています。

守屋都弥選手 ※撮影は2023年 (写真:ラジオ関西)

 この守屋選手の移籍について、「ついにか……と。サポーターの方もいつか海外に行く日が来るんじゃないかという、心の準備はしていたかもしれない」と、川上氏。昨夏もINAC神戸からFW田中美南選手、GK山下杏也加選手、DF北川ひかる選手らが海を渡るなど、近年は代表選手をはじめ海外にチャレンジする選手が増えたなか、レオネッサの背番号2も後を続くことは容易に想像できていたよう。

 川上氏は「INACに残って(国内で盛り上げて)ほしいという気持ちもありますが、海外に行って彼女のプレーの幅を広げてほしいし、さらなる成長した姿をなでしこジャパンで見たいなという気持ちも大きい」と、守屋選手にエールを送っていました。

 ラジオ番組に寄せられたメッセージでは、多くのファン・サポーターが、INACに尽くした守屋選手へ感謝の思いを寄せるとともに「ニュースが入ったときは、驚きよりも、『時が来たか』と思った。アメリカで大きく成長し、代表へ還元してくれることを願っている」「行くからにはチャンスをものにして代表に定着してほしい」と、満を持して神戸から飛び立つ守屋選手のチャレンジを応援していました。

 守屋選手が加わるエンジェル・シティFCは、ロサンゼルスがホームで、アカデミー賞女優のナタリー・ポートマンさんがクラブ創設に関わっていることでも知られています。また、なでしこFW遠藤純選手や元INAC神戸GKスタンボー華選手といった日本人選手もプレー中。さらにNWSLでは、FW田中美南選手(ユタ・ロイヤルズFC)、MF杉田妃和選手(ポートランド・ソーンズFC)といった、なでしこやINACでともに切磋琢磨してきた選手たちも活躍しています。守屋選手が女子サッカー人気の高いアメリカの地でどんな飛躍を遂げるのか、楽しみなところです。

※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2025年2月3日放送より

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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2025/02/03/月 18:30-19:00

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