サッカー・J1のヴィッセル神戸は6日深夜、元日本代表DF初瀬亮選手(27)がイングランド2部・EFLチャンピオンシップのシェフィールド・ウェンズデイFCへ完全移籍することが決まったと発表しました。
大阪府岸和田市出身の初瀬選手は、両足からの精度の高いキックと果敢な攻撃参加を持ち味とするサイドバック。アカデミー時代から歩んだガンバ大阪では、現日本代表M堂安律選手(26、フライブルク/ドイツ)らとともに2016年にトップ昇格すると、プロ2年目の2017年に日本代表入りを果たします。
その後、2019年からはさらなる成長を求めて、同じ関西のヴィッセル神戸へ電撃移籍。そのシーズン途中でアビスパ福岡への期限付き移籍もありましたが、翌年からクリムゾンレッドに復帰すると、2021年のJ1・3位、2023年のJ1制覇、2024年のJ1連覇&二冠達成時にはリーグ戦で30試合に出場するなど、チームの好成績に大きく貢献しました。
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特に吉田孝行監督が指揮をとるようになった近年では、好クロスだけでなく、後方からの組み立て役、セットプレーのキッカーとして存在感を示していました。さらに、ムードメーカー・“宴会部長”としてもチームを盛り立てるなど、選手・スタッフからの人望も厚い選手でした。
J1通算185試合2得点という実績をはじめ、天皇杯やACL(AFCチャンピオンズリーグ)も含めて、豊富な経験を積んできた初瀬選手。新シーズンに入り、始動時から海外移籍準備のためヴィッセルを離脱していましたが、このたび、イングランド2部でプレーすることになりました。
初瀬選手はヴィッセルを通じてコメントを発表。「ガンバ大阪からヴィッセル神戸に移籍をしたとき、いろんな意見があったことを昨日のことのように思い出します。今回も同じように新たな挑戦をすることでさらに自分を成長させたいと思い、この決断をしました」と、新天地を求めた理由を述べます。
「ヴィッセル神戸での6年間を振り返ると、悔しい思い出の方が多かったように思います」と、酒井高徳選手らとの厳しいポジション争いに身を置いた胸の内を吐露。
「それでも絶対にヴィッセル神戸で活躍するんだと毎日思い続けて練習をしてきました。その結果、ヴィッセル神戸としてのJ1リーグ初優勝、そしてリーグ連覇、天皇杯優勝と3つのタイトルをとれたことを本当にうれしく思います」と、背番号19はチームで成長し、試合で活躍したなか優勝に貢献した1人です。
「本当にサッカーが大好きで小さい頃からの夢であったヨーロッパでプレーするチャンスがあるのにチャレンジしない理由が僕の中にありませんでした」と、幼少期からの念願だった海外でのプレーをこのたび実現。
「これまでもいろんな人の声があって、期待もあれば、『お前は無理だ』と言うバッシングもあって、そんな言葉のどちらもが、いつも僕を強くしてくれました」と、反骨心を糧に自らを高めてきた初瀬選手は、「皆さんにもっと成長した姿を見せられるように移籍先であるイングランドでも常に自分にベクトルを向けて、日々頑張ってきます」「改めまして6年間ありがとうございました。行ってきます!!!」と、本場での活躍を誓っていました。
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