ダイキンは「当社の実験では測定条件によって変わるものの、30分程度なら暖房を切るよりつけっぱなしがお得という結果が出ました」と回答。
エアコンは“設定温度を維持”するよりも、運転を開始した直後の“室内温度と設定温度の差が大きい時”に電力を消費するのだとか。よって、頻繁なエアコンの入り切りは、消費電力を大きくしてしまうことがあるのだそうです。
「条件によって異なりますが、近所への買い物など『ちょっとそこまで外出をしたい』という時は、つけっぱなしにする方が電気代はお得になります」(ダイキン)
同社によると暖房の設定温度は1度下げることで約5〜10%の節約に繋がるとのこと。環境省は室温20度と推奨していますが、「設定温度20度は寒い.....」と感じる人は多いのでは? しかし、少なくとも“2つの工夫”を実施することで快適に過ごすことができると同社は言います。
【サーキュレーターの活用】
夏に活用を推奨されるサーキュレーターですが、冬はその風を寒く感じると思われがち。しかし、上にたまりやすい暖かい空気を攪拌することで、部屋全体の温度ムラを無くし快適な空間を作り出します。
【湿度を上げる】
人が「快適」だと感じる環境とは、温度と同時に湿度も密接に関係しています。同じ温度でも、湿度が変わることで快適さは大きく異なります。同じ室温の中でも湿度が20%変わることで、手や足の末端は4℃高く感じるのだとか。冬場は室温を上げるよりも、エアコンや空気清浄機の加湿機能を活用し部屋の湿度を上げるのがおすすめとのこと。
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寒い冬の終わりもおそらくあと1か月ほど。光熱費が高騰など家計に厳しい日々は続きますが、知識を持って節約に励みましょう。
(取材・文=宮田智也)