ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとインスタグラマーのウラリエが金曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-金午後1時~)で、バレンタインの放送にちなんだ「チョコっと苦い思い出」というテーマでメール募集を行った。
ある男性リスナーからは、かなりほろ苦い思い出話が届いた。
以前勤めていた職場に、相川七瀬似のとても美人なスタッフがいて仲良くしていたそう。ある日、スタッフルームで2人きりになりいつものように楽しく話していたら、その女性が突然目を閉じて少しあごを上に向けたのだとか。「え、ひょっとしてキス待ち?」と思ったものの、予想外の展開にどうすることもできないでいると、女性は目を開けて少し気まずそうに笑いながら出て行った。
それから何事もなかったかのように月日が過ぎ、数年後、その女性が結婚することに。スタッフルームで2人きりになったタイミングで結婚祝いを告げると、女性は「私、○○さんがよかったんだけどな」と、リスナーに好意があったことを明かして立ち去ったのだという。
このメールを受けたサマンサは、「男性側は大人の対応をしているのに、におわせすぎ。私、そういうの嫌い」と一蹴。「目を閉じてきたときも、もしキスをして相手に『その気がなかった』とか言われたらセクハラになってしまう」と言うと、ウラリエも「確かに」と深くうなずいていた。

学生時代の思い出を送ってくれたリスナーもいた。
好きな男子生徒に、手紙を添えた手作りチョコをドキドキしながら渡したリスナー。翌日、学校に行くと男子生徒の妹に遭遇。「昨日、お兄ちゃんが女子にチョコもらってたけど、『こんなんいらんわ』って言うから私がぜんぶ食べてん!」と言われ、「それ、私があげたやつ……」と思いながら心のなかで泣いたのだそう。以降、バレンタインに渡すチョコは購入したものにしているという。
切ないエピソードがつづられたメールだったが、サマンサは「確かに、手作りチョコをあげるのは自己満足かも」とバッサリ。
「自分のおばあちゃんが手作りしてくれたおにぎりなら食べられるけど、相手のキッチンの環境を知らなくて何の材料を入れているかもわからない。学生時代、手作りチョコを渡されるのはちょっと嫌だった」と自身の学生時代を振り返った。
対するウラリエは手作りチョコをあげていたそうで、「愛を込めて作って、喜んでくれるかなと思っていたのに」とポツリ。ただ、完成品の写真を撮ってアピールしていたため、「チョコを手作りしていたのは、自分に酔っている側面があったかも」と吐露し、サマンサの意見に共感していた。
70代の男性リスナーからは、サラリーマン時代の思い出が届いた。
バレンタインデーに義理チョコをたくさんもらっていたリスナーは、この習慣をあまり良いとは思えなかったことから社内でのプレゼントを禁止した。「本音は、ホワイトデーのお返しが大変だったから禁止にした」とのことで、ほとんどの社員からは喜ばれたものの、一部の社員からは「部長のひがみ」など陰口も言われていたという。
話を聞いたサマンサは、「こういうときにケチくさいことは言わないほうがいい」とアドバイスを送っていた。
(文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip金曜日』2025年2月14日放送回より





