

寺田さんはいつも、「たとえうわさ話でもいい。今だから言えることがあるのでないか」と期待を募らせる。
近隣住民の目撃情報かも知れない、あるいは、犯人と接点があった人物の証言かも知れない、そんな思いが湧き立つ。


この事件は証拠が乏しく、犯人検挙につながる手掛かりがつかみにくい。しかし寺田さんは、「科学捜査が進展するとともに、これまで不鮮明だったものがしっかり見えることがあるのではないか」と願う。

そして、22年もの間逃げ続けている犯人に対して寺田さんは、「いったい、どういう人生を送っているのか。事件直後のメディア報道や、(犯人検挙に向けて、私たち遺族が)情報提供を求めていることも知っているのではないか。自分がしたことをどう思っているのか聞きたい」と訴える。
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◆情報提供は兵庫県警・須磨警察署捜査本部、電話078-731-0110 へ。




