ラジオ関西(兵庫県神戸市)の番組『Clip』に、松竹芸能所属のピン芸人で“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシが出演。ミュージシャン・大江千里の魅力について語った。
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歳の離れた兄と姉がいる松原は、小学生のころにきょうだいが聴く大江千里の楽曲をよく耳にしていたという。また、当時の人気番組『わくわく動物ランド』(TBS系列)のエンディングテーマが、大江千里の『LOVE REVOLUTION』だったことも印象に残っているそうだ。
大江千里は、1983年にデビュー。『格好悪いふられ方』『十人十色』などのヒット曲をリリースしたのち、2008年に単身ニューヨークへ。現在はジャズピアニストとして活躍している。
関西に育ち、関西学院大学に通っていたこともあり、『塩屋』『六甲おろしふいた』『夙川パーキングナイト』など、兵庫・神戸にちなんだ楽曲タイトルが多いことでも知られる。
そんな大江の楽曲のなかから松原がピックアップしたのは、自身の出身地である神戸・舞子にちなんだ1曲『舞子VILLA Beach』だ。
歌詞に、「好きと嫌いの間」「行ったり来たりしてる」という表現が出てくるが、松原はこの歌詞について独自の解釈をしている。
「舞子という場所は、明石でもなく須磨でもないという、ちょっと中途半端な立ち位置。神戸市垂水区の一部地域の名称であるため、メジャーでもなくマイナーでもない存在。このどちらでもない微妙な感覚が、『好きと嫌いの間』『行ったり来たりしてる』という、恋人なのか恋人じゃないのかという表現につながっているので、すごいセンスだと思う」(松原)
同曲は、1990年に発売された9枚目のアルバム『APOLLO』の収録曲。アルバムは大江唯一となるチャート1位を獲得しているだけでなく、タイアップ曲も複数含まれていることから、まさに全盛期の作品。松原は、「そんな大ヒット作のなかに舞子が出てくるのが渋い」と語る。
楽曲を聴いた相方のDJタケモトコウジは、「『舞子VILLA Beach』という歌詞がサビのなかで何度も繰り返し出てきて、めちゃくちゃクセになる」と話し、楽曲が持つ魅力の虜となったことが伺えた。
※ラジオ関西『Clip月曜日』2月10日放送回より