昨年、デビュー40周年を迎えた菊池桃子が関西のラジオ番組にリモートで出演。デビュー当時の思い出やこれからの活動について語った。
☆☆☆☆
菊池は1984年にシングル「青春のいじわる」で歌手デビュー。現在は歌手活動のほか、俳優やナレーターなど多方面で活躍している。近年は海外を中心とした“ジャパニーズ・シティ・ポップ”ブームにより再注目され、韓国人プロデューサー兼DJのNight Tempoが菊池の楽曲をフィーチャー。デビュー時からのファンに加え、幅広い層のリスナーを魅了している。

◆17歳で日本武道館のステージに立つ
菊池はデビューの翌年1985年に聖地“日本武道館”でライブを開催。このときはまだ17歳で、武道館公演の当時最年少記録だった。番組パーソナリティーのクマガイタツロウ(ワタナベフラワー/ボーカル)から当時の心境を問われると、「まだ高校生だったので状況がよく分かっていなかったのが正直なところでした。分からないからこそ、どんな大きな会場でのライブも怖くなかったです。ただ、堂々としていたかと言われるとそんなことはなくて、目の前のことに一生懸命でした」と振り返った。
デビューする際、親との約束で「高校にはちゃんと通う」と決めていた菊池だが、学業と芸能活動の両立はかなりハードだったそう。そんな中、テレビ番組に出演してランキングに自分の曲が入っていると、「たくさんの方に聞いてもらえているんだ」と実感したという。
◆デビュー40周年を迎えて初体験も
そんな菊池は昨年デビュー40周年のアニバーサリーイヤーに突入。そのことについては「40周年というと、『いくつなの?』と聞かれることもあるので、嬉しいような恥ずかしいような気持ちですが、長く活動ができているのは本当にありがたく、ファンのみなさんやスタッフに感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
また、40周年を記念してTikTokのアカウントを開設。さらに、レコードショップで初めてのインストアイベントを行うなど、新しいことにもチャレンジしている。菊池は「TikTokはスタッフさんに手伝ってもらいながらやっています。デビュー当時はSNSがなかったですが、変わっていくことにも敏感でいたいです。イベントも以前はデパートの屋上などでしたが、実際にCDが並んでいるショップでやったのは初めてで、ファンとの距離が近くて嬉しかったです」と振り返った。
◆4月には集大成のライブを開催
4月には40周年の集大成となるライブを東京で開催する。40周年の最後の日となる4月20日(日)は『碧い記憶』、41周年の最初の日となる4月21日(月)は『紅の想い』と題し、2日間の特別なライブを行う。
40年の活動を経て、さらに次のスタートを切ろうとしている菊池。クマガイから「次に目指すものは何ですか?」と問われると、「大きな夢じゃないかもしれないですが、ファンの方やスタッフの力を借りながら新曲もリリースしたいです。40周年を機にファンクラブを再開させたので、ファンクラブのみなさんとも長く一緒に過ごしていきたいですね。ファンのみなさんは高校生の頃から一緒に歩んできた幼馴染みたいな感覚なので、歳を重ねることも共有しながら、音楽を通して人生を楽しんでいきたいです」と晴れやかに締めくくった。
※ラジオ関西『Clip水曜日』1月29日放送回より
【LIVE情報】
『MOMOKO KIKUCHI 40th Anniversary FINAL』
4月20日(日)「碧い記憶」会場:恵比寿ザ・ガーデンホール(東京)
4月21日(月)「紅の想い」会場:恵比寿ザ・ガーデンホール(東京)
『楽演祭EXTRA 別冊カドカワ×大塚国際美術館×A.C.P.C. MOMOKO TEMPO Night Tempo meets 菊池桃子』
3月15日(土) 会場:徳島県鳴門市鳴門公園内 大塚国際美術館 システィーナ・ホール