看護師資格もつ声優の林原めぐみ “白衣の天使”にメッセージ「ご自分の時間もどうか大切になさって」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

看護師資格もつ声優の林原めぐみ “白衣の天使”にメッセージ「ご自分の時間もどうか大切になさって」

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 人気声優の林原めぐみさんが、2月2日に神戸市看護大学で行われたラジオ番組の公開収録にゲスト出演。看護学校在籍時の経験や、現在の仕事に通じる思いなどを、学生たちの前で明かしました。

林原めぐみさん

「阪神・淡路大震災30年シンポジウム『災害にいきる“看護のチカラ”』」(主催:神戸市看護大学・神戸市)内の第1部で、今回のラジオ公開収録に臨んだ林原さん。看護学生時代に『めぞん一刻』で声優デビューした経歴を持ちます。

 中学時代、急病で倒れた父親のリハビリを担当した看護師の働きぶりを見て、次第に看護師に興味を持つようになったという林原さん。その資格を取るべく、看護学校に進みますが、入ってからが大変だったそう。初日に見た、看護にかかわる内容がぎっしり詰まった教科書の量に「ぶっとんだ」といい、シンポジウムに参加していた看護学生の共感を得ていました。

 看護学校では個性豊かな先生も多かったようですが、そのなかで林原さんが特に印象に残った授業は、元東京都監察医務院長で、法医学者の上野正彦さんから受けたもの。現在は作家やドラマの監修などで活躍している解剖学の権威が行う、現場のスライドなどを中心に進められた“活きた”話は衝撃的だったようで、「『看護とは少し離れているかもしれないが、人の心理はとても紙一重で、生きていること、死ということ、いろんな角度から人間を考えてほしい』と。とても意義のある授業だった」と回顧。その時の内容は、灰原哀役を好演している人気アニメ『名探偵コナン』(よみうりテレビ)にもいかされているそうです。

 実習などを通じて、看護師の責任の幅広さ、奥深さを身をもって痛感したという林原さん。その後、声優の第一線で長らく活躍を続けていますが、看護学校で得たもの、看護師の取り組みは、現在のお仕事にも通じることが多いといいます。

「(看護師の場合、)病気でここ(病院)に来られているというところで、既往歴もそうだし、状況を見たり、『この人はどういう人なんだろう』『性格的にどうなんだろう』『どう接したらわかってもらえるだろうか』など(考えながら進める)が、そういったモノの捉え方が、(声優が演じる)キャラクターと全く同じ。だから私はキャラクターを設定資料集と思ったことがなくて。『(綾波)レイちゃん(『エヴァンゲリオン』シリーズ)はどんな子だろう』『(灰原)哀ちゃんはどんな子だろうか』とか、原作の先生や監督とかが考えていないようなことまで自分のなかで妄想して作り上げて、『こうかな』『ああかな』『そうかな』と肉付けしていくことが、結果、原作の先生にも影響を与えたりとかするようなこともあったりする」

 看護師と声優は全く違う職業ながら、「(声優が)設定だけではない『人である』と捉えていることが、もしかしたらすごく、(看護師の)『人をカルテだけで見ない』みたいな部分(と共通している)かなと思う」と、林原さん。どちらもカウンセリングや会話などコミュニケーションを通じて業務を進めていく大切さがあると説いていました。

 今回のイベントの最後には、看護師や、これから看護師を志す人へのメッセージとして、「医療従事者の皆さまには、コロナの時も含めて、もう感謝しかない」とリスペクトのうえで、「ご自分の時間もどうか大切になさってほしい」とコメント。

「一生懸命お仕事をなさっている方って、どこか頼り下手なところがあって、『私がなんとかしなきゃ』『私でできることは』って、それはとても素晴らしいことなんですが、もし頼れる人がいるなら、遠慮なく頼る自分もどこかにいてほしい」と、日々、医療の現場に従事する白衣の天使をおもんぱかっていました。

声優の林原めぐみさん(中央)と、ワタナベフラワー ムサさん(左)、南かおりさん(右)
「阪神・淡路大震災30年シンポジウム『災害にいきる“看護のチカラ”』」より
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災害にいきる“看護のチカラ” | ラジオ関西 | 2025/02/18/火 18:00-19:30

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