近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」でロックフェス『辰巻』開催 プロ〜小学生まで参加 3月8日、9日 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」でロックフェス『辰巻』開催 プロ〜小学生まで参加 3月8日、9日

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 3月8日(土)、9日(日)の2日間にわたり、兵庫県豊岡市にある近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」(以下、永楽館)でロックフェスが開催される。

 平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、実行委員・渋谷朋矢さんが電話出演。フェスの概要のほか、地域人材の多様性や地域活性化への貢献について語った。

芝居小屋「出石永楽館」で開催されるロックフェス『辰巻』

 永楽館で開催されるのは、ロックフェス『辰巻』。プロミュージシャン2組(THE NEAT BEATS/ウルフルケイスケ)を含む計16組が出演するほか、小学生から社会人まで幅広い年齢層が参加。ロックだけでなくフュージョンやジャズ、ブルース、フォークなど、さまざまなジャンルの音楽が演奏される予定だ。

 出石で蕎麦店を営む渋谷さんは、ロックバンド歴20年以上のベテラン。これまで、和田山や丹後などでの活動を中心としてきたが、あるとき、メンバーとの会話のなかで「せっかく出石には、ルイ・アームストロングと同い年(明治34年開館)という素晴らしい小屋があるのだからいかしたい」という話に。そこで生まれたのが、ロックフェスを開催するというアイデアだ。

 バンドメンバーのギタリストが、以前、和田山でライブハウスを運営していたつながりから、「豪華ゲストもお呼びすることができました」と話す、渋谷さん。

「僕はこれ以上、『本業は大丈夫か』と評判が悪くなるのは困るから、地元開催は尻込みしていましたが(笑)、但馬には家業を務めながら音楽活動をされている方も多い。(参加を)募ってみると、(芸術文化観光)専門職大学の学生も加わってくれました。司会は、元地域おこし協力隊の桂ぎん次郎さんにお願いしました」(渋谷さん)

ロックフェス『辰巻』実行委員の渋谷朋矢さん

 参加者の名前が出るたび、大きくうなずいていた平田さん。「豊岡はいま、普通の地方都市と違っていろいろな人材がいるのが強み」だと分析したうえで、「加えて、日本で2番目に古い時計台といわれている街のシンボル『辰鼓楼』や『永楽館』という歴史がある。公民館でロックフェスをやるのとはわけが違うもんね」と舌を巻いた。

 当日は、豊岡市の指定文化財である永楽館館内にバンドセットを2つ設置。もともと芝居小屋として使われていたため、演者と観客の距離も近く、迫力ある舞台になりそうだ。

出石永楽館(提供:豊岡市フォトライブラリー)
出石永楽館内のようす(提供:c)

 同フェスには、地元飲食店やクラフト作家も多数参加予定とのこと。会場を自由に出入りしながら飲食や買い物も楽しめる。

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