人生で最もつらかった時期について尋ねられると、「29歳のときに、母が57歳で亡くなりまして。その1か月前に、ひばりさんが52歳で亡くなって、向田邦子先生が事故で亡くなられて。心の支えとしていた方々が次々とその若さで亡くなってしまった。それは、いま考えても1番つらかったですね」と胸の内を明かしました。
「育った家が裕福ではなかった」と語る、岸本さん。「仕事で歯を食いしばって頑張れば、お母さんに親孝行できると思って頑張っていた」ため、母を亡くしたことで「張り合いが亡くなってしまった」といいます。
さらに、「芸能界で支えてくれていたひばりさんにしても向田先生にしても、突然いなくなってしまったので、女優を続けるモチベーションを完全に失ってしまった」と、当時の悲痛な思いを打ち明けました。
どん底から立ち直ったきっかけについては、「周りにいた友人とか、お世話になった先輩とか、地域の方が本当に励ましてくださった。そのご恩はいまでも忘れられないです」とコメント。周囲の支えに、改めて感謝の言葉を述べました。
岸本さんは、悩みを抱える人々に向けてこのようにメッセージを送りました。
「つらさとか、困難とか、絶望とか、それを打ち返す力って自分を信じることだと思うんですよ。『負けてたまるか』『打たれたら打ち返す』という意地が大事だなと思うんです。自分を信じて、自分らしく1歩1歩進んでいけば、道は開けていくんじゃないかな」(岸本さん)
※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2025年3月2日放送回より

◆『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)◆
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