王子公園再整備、スタジアムなどの事業者決定 約156億円で落札 久元市長「新たな『原田の森』を」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

王子公園再整備、スタジアムなどの事業者決定 約156億円で落札 久元市長「新たな『原田の森』を」

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 神戸市は、同市灘区の王子公園再整備事業の一部について、14日、6社からなる共同事業体(JV)が落札したことを発表した。落札価格は約156億円。3月の定例市会で議決後、事業契約を締結する予定で、4月から事業に着手する見通しだ。

 同日の定例会見で久元喜造市長が明らかにした。同公園整備の中で、今回選定された事業者が手掛けるのは、スタジアム、シンボルプロムナード、立体駐車場、登山研修所、広場など。市立王子動物園と、新たに誘致される関西学院大学のエリアは入っていない。落札者は「りんかい日産建設 大阪支店」などの6社でつくるJVで、学識経験者らで構成する選定委員会が審査の上、決定した。今回の公募では、他事業者からの入札はなかったという。

公園南東側から。中央から山側に向けて桜並木のシンボルプロムナードがのびる(神戸市提供)

公園北東側からスタジアムなどをのぞむ(神戸市提供)
駐車場と屋上テニスコート(神戸市提供)

 会見で久元市長は「新たな『原田の森』を創造したい」と強調。老朽化して倒れる危険性のある樹木を撤去した上で、「現状(1343本)以上の樹木の本数にしたい」との方針を示した。

 また、事業者が作った完成予想のパース図も公表。「(パース図を見ると)ワクワクする。数十年変わっていなかった公園が見違えるような緑豊かな空間としてリニューアルする。神戸市民は子どものころから動物園で遊び、子や孫が生まれたら一緒に観覧車に乗ってきた。これまでの歴史やライフスタイルを大切にしながら、新たな公園も市民の皆さんに楽しんでほしい」と話した。

定例会見で話す神戸市の久元喜造市長(2025年3月14日午後、神戸市役所)

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