シンガーソングライターの近藤夏子が、自身がパーソナリティーをつとめるラジオ番組『Clip』で、THE BLUE HEARTS(以下、ブルーハーツ)の魅力を独断と偏見で語った。

ブルーハーツは、1985〜1995年までの期間で活躍していたロックバンド。日本にロックブームを巻き起こし、現在の音楽シーンにも多大な影響を与えている。
近藤は学生時代、友人の家に集まってブルーハーツのCDをずっと聴いていたという。同じように、学生時代に彼らの音楽を聴きあさり、彼らをきっかけにバンドをはじめたという人も多い。まさに、青春を象徴するバンドといえる。
そんなブルーハーツの魅力のひとつとして、近藤は“歌詞”を挙げた。
「ブルーハーツがメジャーデビューするときに提示した条件が、“歌詞を変えないこと”だった。それだけ歌詞に自信とこだわりがあったということだと思うが、どの歌詞を読んでも『ただものでは書けない』と思う」(近藤)
この日はどうしても、楽曲『夕暮れ』が聴きたかったという。曲がはじまると「友だちの家にいるみたい!」と当時を懐かしんでいた。
「それよりももっと赤い血が」というフレーズが出てくると、興奮気味に解説した近藤。歌詞にある「血」のたった1文字を4拍も伸ばして歌うメロディに脱帽し、思わず「すげえ」と漏らしていた。
もう1曲聴いたのは、1990年に大ヒットを記録した『情熱の薔薇』だ。近藤は、当時の思い出を振り返りながら、このように語った。
「最後のブロックまで、『情熱の薔薇』という歌詞が出てこないのが印象的。最初からキャッチーなメロディなので、サビがどこなのか本人に聞いてみたい。学生時代に好きだった人が歌っていた曲だけど、その人は歌が下手だった(笑)」(近藤)
番組パートナーを務めるタケモトコウジは、同楽曲のリリース時は中学生で世代ど真ん中。「中学の卒業前のイベントで、みんなでこの曲を歌うために実行委員会が歌詞を配っていた」と当時を思い返していた。

※ラジオ関西『Clip月曜日』3月3日放送回より