戦後に生まれたモダン建築の“パチンコ店” 地域のにぎわい拠点『豊岡ミリオン座』として再出発 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

戦後に生まれたモダン建築の“パチンコ店” 地域のにぎわい拠点『豊岡ミリオン座』として再出発

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 今年2月には、プレイベントを開催。同じく地域おこし協力隊として移住した落語家・桂ぎん次郎さんをMCに迎え、芸術文化観光専門職大学の学生らによるレクチャーパフォーマンスや、但東町の民話をもとに地元住民と演劇集団『烏丸ストロークロック』がつくった「但東さいさい」などが上演され、評判は上々だったという。

「(イベントを)やってみると、『ここでよくパチンコしてたんだ』とお声がけいただいたり、『昔、ちょっと演劇や芸能的なことをしていました』という方が結構いらっしゃって。『じゃあ、ぜひ何か一緒にやりましょう!』とご挨拶させていただく機会が増えました。3月には、学生が『全国学生演劇祭に出場する前にここで公開リハーサルをしたい』といって1日7回(公演を)やったり。震えましたね(笑)」(井坂さん)

プレイベントの様子©️トモカネアヤカ

 平田さんは、「パチンコ台も置いておいたらよかったね。今度、江原に駄菓子屋さんができるんだけど、昔の駄菓子屋にはパチンコが置いてあって、子どもが遊べたりしたよ」とコメント。

 この言葉に、「麻雀卓はいただいたものがあるんです(笑)。オリザさんの作品に『麻雀放浪記』がありますけど、ミリオン座なら再演できますよ」と井坂さんが水をむけると、「あの作品はみんな稽古の流れで徹マン(徹夜で麻雀をすること)して次の日寝坊してきたから、『前日徹マン禁止』になったんだよ」と回想する一幕もみられた。

 豊岡ミリオン座はホームページも開設し、地域の新しい文化拠点としてさまざまな活動を展開していく予定だ。

「会議室やフォトウエディングの利用などもおもしろいと思います。豊岡にはすでにいいホールがたくさんあるので、逆張りと言いますか、暴れん坊たちが梁山泊みたいな感じでできるといいですね」(井坂さん)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2025年3月27日放送回より

☆☆☆☆☆

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 12:30~12:54
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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