【近藤】「否定された」という気持ちが強くなるような言葉でしたよね。厳しいというか、たくさんのアーティストを相手にしてきている武部さんだからこそ、期待も込めての言葉だと思うんですけど。特に、オーディションですからね。私は、絶対にオーディションを受けるということはないので!
【飯田】 そりゃもう、ご活躍されてますから。
【近藤】 いやいや、そういうことじゃなくて。ただただハートが弱いので。
【飯田】 僕も最初は恐怖でしかなかったです。ちなみに僕は42歳で、いま残っているなかで最年長なんですよ。
【タケモト】 そうなんですか。肌めっちゃきれいですね!
【飯田】 本当ですか? ありがとうございます。美容の仕事もちょっとしてました。
【近藤】 女子の会話みたいになってる(笑)。
【飯田】 10代もいっぱいいるなかでの最年長なんです。いままでやってきた時間のすべてを否定される可能性もあるし、まあ実際に(否定)された気がしましたし。あと、(歌を)教えることもしている分、すごくリスクを背負って受けたのでめっちゃこわくて。
【近藤】 特に年齢的にというのはあれだけど、新しいことに挑戦するのがしんどい年齢になってくるじゃないですか。
【飯田】 本当にそうですね。(出演を)すすめられた当初は「う〜ん」と思ったけど、「このまま死にたくないな」と思ったというか。
【近藤】 すごいわ〜。でも、私はやらんね。
【飯田】 僕も2回目は絶対やらない(笑)。
【タケモト】 やってみたら、想像よりも上をいくしんどさですか。
【飯田】 そうですね。心はもうガタガタに削られますし……。先のことは言えないのですが、やってよかったとは思っています。審査されることからも逃げてきたので。
【タケモト】 言われることが少なくなってくる年代ですもんね。
【飯田】 本当に勝負してよかったなと思っています。僕には5歳の娘がいて、YouTubeで一緒にいろいろなミュージックビデオを見るんですよ。僕も(動画を)出しているので一緒に見てくれるんですけど、5歳なのでそろそろ再生回数の違いに気づきはじめると思うんです。もうちょっとでパパは人気がないと気づくんだと思ったら、その前に一旗あげたくて。
【近藤】 いやあ、すごいな! いいモチベーションではあるけれど。
【飯田】 それのみですね、モチベーションは。
【タケモト】 番組を聞いている人のなかには、応援をしたいという人ももちろんいると思うのですが、どのようにして応援したらいいのでしょうか?
【飯田】 毎日、応援投票ができるようになっていす。投票するためには、dアカウントという無料で作れるアカウントが必要になります。
ただ、この投票が何に反映されるのかは僕らもまだ知らないんですよ。いまのところ審査員の票で決まっているので、今後この票がどのように影響してくるのか。
【近藤】 大いに越したことはない気がしますね。
【タケモト】 今後はチーム審査もあるんですよね。
【飯田】 ちなみに、今日着てきた紫は、チーム『ダーリン』のチームカラーなんです。合宿では紫のジャージを着たりもしています。
【近藤】 合宿って、オーディションの醍醐味ですよね! 合宿でほかの人と切磋琢磨して仲間意識が芽生えんのにさ、ライバルやねん。ステージに上がったらみんな敵やけど、終わったら泣きながら抱き合うみたいな。見てるだけで楽しい!
【飯田】 でも本当、涙なしでは語れないという感じなんですよね。

【近藤】 (優勝すると)デビューと1000万円ですよね。どちらが欲しいですか?
【飯田】 真面目な話になってしまうのですが、なんかもうどっちもちょっと違くて。さっきの話にも通じるのですが、いままで自分と向き合ってこなかった・リスクを負って挑戦してこなかったというのがあるので、オーディション自体にすごく価値があって。かっこつけているわけではなくて、別にそこじゃないという感じなんです。
【近藤】 いままで生きてきたなかで、自分と向き合ってこなかったと気づくことすら嫌じゃないですか。気づきたくないのに、気づいたうえで変わろうと思って挑戦したということですもんね。
【飯田】 でも、挑戦するまではそうじゃなかったというか、わかってなかったんです。さっき話した、武部さんのひと言で気づいたんです。「いままで、恥かくのからめっちゃ逃げてたわ」って。すごく恥ずかしかったんですよ。1番恥をかきたくない場所で、1番言われたくない人に言われて放送されるというのは、僕にとってめっちゃ恥なんですよ。
【近藤】 それはそうですよ。
【飯田】 で、そこで気づいたんです。「あ、ここまでしなきゃ変われないものはあるんだな」というか。
【近藤】 すごい。エンタメでオーディションというものがあって見る側として楽しませてもらってて、中には入りたくないなとずっと思ってましたけど、本当に改めて「絶対に(出るのは)嫌やな」と思いましたね。やけど、見る!
【飯田】 ぜひ見てください!
【近藤】 そういうところも分かったうえで、挑戦している人たちは全員すごいんだというリスペクトの気持ちで見ましょう。
※ラジオ関西『Clip月曜日』2025年3月10日放送回より






