それは、大正製薬が実施した“くしゃみに対する意識”に関する調査。
「(人前で)くしゃみをすることは恥ずかしいことだと思う」という項目において、女性22%・男性17%という結果に。じつに5ポイントの差がありました。

さらに年代別で見ると、20〜29歳36%・30〜39歳27%・40〜49歳14%・50〜59歳11%となりました。なんと、「恥じらう人の割合」は年齢が高くになるにつれ徐々に低くなっていくという結果が出たのです。
この結果と他の調査項目の結果を総合した上で、同社は次のように結論を出しています。
●くしゃみを恥ずかしいと思う人ほどくしゃみが控えめで短くなる
●男性よりも女性の方が、くしゃみが控えめとなる傾向が強い
●年代では20代が最も強く恥じらいを感じている
●恥じらいは30代以降、年代があがるごとに徐々に薄れ、結果的にくしゃみが大きくなる

しかしながら、服部先生は注意を促します。
「『恥ずかしいから』と言って無理にくしゃみを我慢したり、無理な体勢でくしゃみをするのは体に負担がかかります。場合によっては“ぎっくり腰”などの原因になる可能性もあるため、くしゃみの過度な抑制は禁物です」(服部先生)

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数字が示すとおり、「恥じらい」の有無がくしゃみの大きさに関係しているのは確か。ですが、それ以前に「周囲へ配慮する気持ち」を持つことも大事かもしれませんね。
(取材・文=宮田智也)