大阪・関西万博(4月13日開幕)に政府が出展するパビリオン『日本館』が3月29日、会場の夢洲(ゆめしま 大阪市此花区)のEXPOナショナルデーホール・レイガーデンで開館式を開いた。

日本館は、ホスト国として世界各国の要人や一般来館者を招き入れる「万博の顔」。
大阪・関西万博で最大となる直径約80メートルの円形パビリオン。

コンセプトは「いのちと、いのちの、あいだに」。循環型社会の実現に向けてアプローチする。万博会場内の生ごみが、微生物によって分解されバイオガスとして再生するシステムや、光合成する藻類の活用、リユースを考えたものづくりなど「循環」を意識し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促す。

このほか、日本の南極観測隊が2000年11月、南極の昭和基地近辺で採取した隕石(いんせき)「火星の石」や、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」がそれぞれ持ち帰った小惑星「イトカワ」と「りゅうぐう」から採取した砂も展示する。
人気キャラクター・ハローキティが32種類の藻類に扮した展示もある。


名誉館長の俳優・藤原紀香さんは「とりわけ若い世代の方々にとって、未来への希望につながるんじゃないかと思う。藻類が活躍するバイオテクノロジーから、いのちにつながる水やエネルギーが生まれる。日本館の中心にある水盤を目にして、テーマである“循環”を感じてほしい。そこに“ものづくり”の国・日本のテクノロジーを融合させている。多くの方に足を運んでいただきたい」と話した。
