UCC、“世界初の缶コーヒー”復刻缶を発売 70年大阪万博を契機に大ヒットした商品を再現 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

UCC、“世界初の缶コーヒー”復刻缶を発売 70年大阪万博を契機に大ヒットした商品を再現

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 神戸市に本社をおくUCC上島珈琲株式会社は、大阪・関西万博の開幕を前に、55年前の大阪万博をきっかけに爆発的にヒットした世界初の缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」の“復刻缶”を、4月7日(月)より数量限定で発売すると発表しました。

復刻缶「UCCコーヒーミルク入り 缶250g」

「UCCミルクコーヒー(当時の製品名は『UCCコーヒーミルク入り』)」は、世界初の缶コーヒーとして1969年4月に1本70円で発売。ただ、当時は缶の自動販売機もなく、「コーヒーは喫茶店で飲むのが当たり前」の時代。街頭で飲み物を飲むことへの抵抗も強く、まったく売れなかったという。しかし、1970(昭和45)年の大阪万博の会場内で飲まれる様子が話題になり注文が殺到したそう。

初代「UCCミルクコーヒー(当時の製品名は『UCCコーヒーミルク入り』)」(写真提供:UCC)
1970年大阪万博で愛飲され爆発的なヒットに(写真提供:UCC)

 UCCコーヒー博物館館長でUCCコーヒーアカデミー学長も務める栄秀文さんによると、「コーヒー豆の生産国のパビリオンやレストランなどにレギュラーコーヒーとともに置いていただいた。万博会場の近くに生産工場があり、毎日フル稼働で生産して万博会場に納品し続けたが、それでも間に合わなかった」。

UCCコーヒー博物館館長・UCCコーヒーアカデミー学長の栄秀文さん

 これをきっかけに全国へ波及し、売り上げは前年比300倍という爆発的な数字を記録。缶コーヒーは日本の新しい食文化として定着しました。

 UCCではその後も時代に合わせてリニューアルを繰り返し、現在で10代目。54年間の累計販売本数は160億本というロングセラー商品になっています。

歴代の「UCCミルクコーヒー」(写真提供:UCC)

 今回の復刻缶「UCCコーヒーミルク入り 缶250g」では発売当時のレシピを参考に、昔ながらの、しっかりとした甘さ・コーヒー感のある味わいを追求。パッケージデザインは、初代パッケージを忠実に再現しています。

 開発に携わった飲料マーケティング部主任の木佐貫和佳さんは「ミルクコーヒーは子どもから両親・祖父母世代まで3世代にわたって飲んでいただける商品。長年愛されてきたミルク感のこだわりをこれからも大切にしていきたい」と話します。

 復刻缶は希望小売価格125円(税抜き)で、全国のコンビニエンスストア、量販店、自動販売機等で4月7日から販売。大阪・関西万博の会場内でも取り扱われる予定ということで、初代と現代の味わいを飲み比べたり、あの時代に思いをはせてみるのも一興かも。

UCC上島珈琲株式会社 飲料マーケティング部主任の木佐貫和佳さんと、UCCコーヒー博物館館長・UCCコーヒーアカデミー学長の栄秀文さん
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