最近耳にすることも増えつつある「蛍光灯の2027年問題」。環境保護や省エネルギーの観点から行われる規制強化の一環で、2027年末までに蛍光灯の製造と輸出入が禁止される。この状況を見据え、地域の電気設備工事会社は商機ととらえて、営業活動に力を入れる対策に乗り出している。

神戸市西区で高所看板の修理・点検工事や電気設備工事を手掛ける株式会社システムリースA。近年、蛍光灯からLED電球への切り替え事業に力を入れている。
地元の企業に飛び込み営業をかけ、LEDへの切り替えを提案しているのは、法人担当主任の中加奈美さん。
会社の名前を知ってもらうために、パンフレットと名刺を持って会社から車で1時間圏内の企業に訪問。一日あたり10件ほどに顔を出し、初めての訪問ですぐに話を聞いてくれることはなかなかないそうだが、まずは資料だけを渡し、翌日に電話連絡するなど、粘り強く営業を行う。
「断られることも多いんですが、私の場合はいいお客様に恵まれています」と中さん。「仕事をいただくというよりも、仲良くなれるように心がけています。お顔だけでも見に行くなど遊びに行くような感覚で、仕事の営業をしています」と述べるも、熱心に通う姿勢が実ってか、実際に営業の数字が伸びているそうだ。
代表取締役の栄喜俊夫さんは、会社の経営面では仕入材料の値上げなど頭を悩ます場面も多いというが、「時短をして労働時間を減らしながら、いかにお客様に喜んでもらえるかを考えている段階」と、業務を効率化しつつ、「本当に社員がいてこその会社なので、そういう気持ちのもとで頑張っていきます」とスタッフを労った。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より



