人手不足が問題視される物流業界 神戸の運送会社、新たな物流センター稼働で活路 作業の効率化へ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

人手不足が問題視される物流業界 神戸の運送会社、新たな物流センター稼働で活路 作業の効率化へ

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 2024年4月にトラック運転手の時間外労働に対しての規制が厳格化されたが、それから1年以上が経過。運送業界では各社が様々な対応を行うが、神戸に本社を置く運送会社は、今年3月に新たな物流拠点を稼働させ、作業の効率化を進めている。

 神戸市東灘区の三喜産業株式会社。このたび、阪神高速湾岸線の神戸側の起点、六甲アイランド北インターチェンジそばに、新たな物流センターをオープンした。

 2階建ての施設は、1階部分が荷さばき場、2階部分が事務所と保管庫に。三喜産業株式会社の代表取締役社長・井本雄介さんは「入荷から荷さばき、保管、出荷とトータルで任せられるのが一番の強み」と胸を張る。

 保管庫は常温、冷蔵、冷凍のスペースにそれぞれ分かれている。冷蔵スペースに関しては約0℃まで、冷凍スペースに関してはマイナス30℃まで、温度管理が可能に。低温帯の保管についての需要が増加している現状を踏まえ、そのニーズを取り込むことも狙いとする。

 運送業界では常々、人手不足が問題視されているが、同社の新しい物流センターでは、複数の荷物を一つのトラックで配送する共同配送が行えることで、作業の効率化が期待できるという。

3月に稼働を始めた新しい物流センター
3月に稼働を始めた新しい物流センター

 一方で、井本さんは、地域社会への貢献を目的として、地域の子どもたちが描いた「将来の夢」の絵を、自社の車にラッピングするという活動も行う。最近では、このラッピングトラックにおいて、海上保安庁とのコラボが実現。海上保安協会が「未来に残そう青い海」をスローガンに、海洋環境保全の重要性を啓発するための取り組みとして制作した環境紙芝居「うみがめマリンの大冒険」の絵をラッピングしている。

海上保安庁とコラボしたラッピングトラック
海上保安庁とコラボしたラッピングトラック

 井本さんは「今後も品質を大切にしつつ、強みを磨いていける会社にしていきたい。さらに協業と連携を図り、将来に向かって進んでいきたい」と締めくくった。

三喜産業株式会社の代表取締役社長・井本雄介さん(写真右)、ラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
三喜産業株式会社の代表取締役社長・井本雄介さん(写真右)、ラジオ関西パーソナリティーの三上公也氏

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より

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