「毒殺から身を守る」「不吉すぎてやっちゃダメ」 実は奥が深い“乾杯” ルーツやマナーを徹底調査 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「毒殺から身を守る」「不吉すぎてやっちゃダメ」 実は奥が深い“乾杯” ルーツやマナーを徹底調査

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【結婚式などのフォーマルシーンではグラスを合わせない】

●フォーマルシーンでの正式な乾杯マナー

(1)乾杯の唱和とともにグラスを目の高さに上げる
(2)周囲の人と目と目を合わせて軽く会釈する「目礼」を交わし一口飲む
(3)唱和した人に目礼する
(4)周囲の人に目礼する
(5)静かにグラスを置いて拍手する

フォーマルなシーンでの乾杯は気をつけよう

「こうしたシーンでは、ワイングラス以外であっても合わせることはしません。これは、繊細なグラスを傷つけないための配慮です。ちなみに、グラスをぶつけないのが乾杯マナーの基本です。カジュアルなシーンでも、ぶつけて乾杯するのはビアジョッキのように頑丈な酒器にとどめたほうが良いでしょう」(三浦さん)

【グラスの中身が『水』のときは乾杯をしてはいけない】

●水で乾杯することを「水杯(みずさかずき)」と呼び、日本でも海外でも縁起が悪くマナー違反だとされている。

水で乾杯しちゃダメですよ!

「日本では、水杯は『二度と会えないかもしれない別れの時』にするものとされています。お酒が飲めないのであれば水ではなく、ソフトドリンクが入ったグラスで乾杯をするのがマナーとなります。もしどうしてもすぐに用意できず水で乾杯をしないといけない、という場合には『水で失礼します』など一言添えると良いでしょう」(三浦さん)

☆☆☆☆

 あくまでもマナーは相手を不快にさせないための心遣い。今後、乾杯の際は意識してみてください。

(取材・文=宮田智也)

●三浦康子さんの書籍
『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)

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