さまざまな昭和を感じられる場所、キャバレー。ネオ昭和アーティストの阪田マリンがドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとともにパーソナリティーを務めるラジオ番組『Clip木曜日』(ラジオ関西、月-木午後1時~)で、キャバレーの魅力を語りました。

日本では戦後に人気となったキャバレーは、“大人の社交場”として、特に昭和30~40年代に流行。なかでも、100人以上の客が入れるお店は『グランドキャバレー』と呼ばれていました。
しかしその後、さまざまな業種の影響もあり、2010年代には多くのキャバレーが姿を消していきました。現在では、グランドキャバレーの数は全国で数件になっているといいます。
そのような状況にあっても、大阪にはまだいくつかのグランドキャバレーが残っており、そのうちのひとつが、昭和レトロを感じられる『ミス大阪』(大阪・千日前)です。
昭和が大好きで、「“昭和を生きている”と錯覚して暮らしている」というマリンが通う『ミス大阪』は、1937(昭和12)年創業の老舗グランドキャバレー。マリンは、裏難波にあるスナックで歌ったあと、テンションが上がるとそのままミス大阪へと向かうそうで、時には1人で行くこともあるのだとか。
「こんな豪華なキャバレーがまだ存在しているのがすごい。まさに昭和遺産」と評するほど、同店はマリンのお気に入り。「内装のすべてがレトロで、ネオン管やベロアのイスがたまらない」と熱弁しました。

同店では、日曜日のみステージでカラオケができるのだそう。マリンによると、「ステージで昭和の歌を歌うとすごくウケる」そうで、「テレサ・テンの『愛人』などを歌うと店内が沸く」といいます。
お気に入りのホステスもいるようで、スタジオに名刺を持参したマリン。ホステスの平均年齢は40歳代くらいと推測していたところに「最年長は90歳くらい」という噂を耳にしたため、お店の人に尋ねてみたところ、「実際は70歳代前半」という答えが返ってきたのだとか。
指名されたホステスは、店内放送では名前ではなく番号で呼ばれているそうで、「そこもレトロ感があって好きなポイント」だと紹介しました。






