スタッフさんは、このように回答してくださいました。
「はいはい、確かに徳川15代の湯呑みには慶喜さんの横に余白スペースがありますね……。16代? 17代? いやいや……ご存知の通り江戸幕府は15代で終わりですから、それ以後の誰かがここに載ることはありません」

この答えを聞いた私は、さらにこのように問いかけました。
「じゃあ、このスペースいらないんじゃないですか? 余らすぐらいやったら、一人ひとりの将軍をもっと大きく描きはったら良かったんじゃないんですか!?」
スタッフさんによると、「余白スペースは、歴代総理大臣の湯呑みのように次々と誰かを載せていくために空けているのではなくて……。店名や会社名などを入れてオリジナルの湯呑みに仕上げるために空けてあるスペースなんですよ……」とのこと。
そうなんです。この余白は、お店で使う用や記念品を作る際に文字などを入れるスペースなんです。
以前の取材で聞いた、歴代総理大臣の湯呑みの余白のイメージが頭に残ったまんまやったんで、「次は一体誰が載るの?」と勝手に思い込んでしまってたんです(笑)。
まったくもって勘違いの思い込みでした
ちなみに、徳川15代の湯呑みは山志製陶所の先代のおじいさんがデザインされたもの。それを大切に引き継いでおり、いまでも人気のシリーズなんだそうです。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2025年4月26日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)






