

スイスパビリオンは大阪・関西万博でも人気ランキングで上位に入る。「ハイジと共に、テクノロジーの頂(いただき)へ」をテーマに、アルプス文化とスイス最先端技術を紹介。「Augmented Human(人間拡張)」「Life(生命)」「Planet(地球)」の3つで構成される。


スイス政府代表のマヌエル・サルクリ氏はラジオ関西の取材に対し、「毎日、たくさんの方々にお越しいただき、じっくりとパビリオンの中で学ばれているので、予想以上に滞在時間が長い。私たちの思いが伝わったとみている。ハイジやアルプスの山などの親近感に始まり、世界最高レベルの大学や研究機関、スタートアップ企業を紹介するという構成が功を奏した」と手応えを語る。


日本との親和性についてサルクリ氏は、「スイスと日本、共通点が多い。民主主義や政治の安定性はもちろん、時計に象徴されるように、スイスの『OMEGA(オメガ)』と日本の『SEIKO(セイコー)』といった“ものづくり”の分野でも。かつてライバル関係にあったが、協力すればさらなる発展も望める」と前向きに話す。
そして、“ハイジの世界観”。児童文学小説『アルプスの少女ハイジ』(ヨハンナ・スピリ作)が誕生して150年が近づき、スイスでも再びスポットが当たっているという。

サリクリ氏は、「ハイジから私たちが学ぶべき点は▼自然を愛する・大切にする▼開放的で自由▼好奇心旺盛で、人を惹きつける この3つ。特に3つ目が大切で、おじいさんは山の中、少女クララは町から、それぞれ異なる環境の人々がハイジのもとに集まり、連帯感を生み出している。これがスイスの根底に流れるスピリッツだ」と力を込めた。

■大阪・関西万博 ハイジとミャクミャク
■大阪・関西万博 WISTERIA(パビリオンに咲く藤の花)





