兵庫県の斎藤元彦知事が8日、ラジオ関西の番組に生出演し、開幕した大阪・関西万博で兵庫県が実施している関連イベントについて説明し、「ぜひ多くの人に見ていただきたい」と来場を呼びかけた。

関西パビリオンの一角にある兵庫県ゾーンでは、アトラクション型の映像空間が設けられているほか、子どもたちが作成した折り鶴、芸術家が制作したステンドグラスなどがあり、県内各地の魅力を知ることができる。10分ほどにまとめられた映像は、バスに乗ったような感覚で、兵庫県の成り立ちや阪神・淡路大震災の様子、未来に進んでいく姿などが体験できる。
また、20日から25日までは関西パビリオン隣のエリアで、「ひょうごフィールドパビリオンウィーク」を催す。地域活性化の取り組みや先進モビリティによる課題解決をテーマにした展示のほか、「酒米の王」といわれる山田錦の歴史を伝えようと、兵庫の酒の試飲ができる。引き続いて26日から30日には、別会場で「フィールドパビリオンフェスティバル」を開く予定になっている。
知事は「県内全体をパビリオンに見立てた体験型のイベントを万博会場で発信する。そこから兵庫へ多くの方が来ていただくきっかけにしたい」と意気込んでいる。
このほか、尼崎市南部の尼崎フェニックス事業用地では、土日の午後4時から9時限定で、ひょうご楽市楽座を開催。万博会場までのバスが発着する地点の隣接地で、兵庫産のおいしい食べ物や地元のアイドル、伝統芸能などを楽しむことができる。
連休を利用してプライベートで万博会場を訪れたという斎藤知事は、「大屋根のリングは迫力があって一見の価値がある。パビリオンの予約はとれなくてもあちこちでイベントが実施されている。夜にはライティングのショーなども楽しめる」と感想を話していた。