ウエディングでおなじみの“お色直し” ←日本独自の文化って本当?「実は深い意味がある」と有識者 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ウエディングでおなじみの“お色直し” ←日本独自の文化って本当?「実は深い意味がある」と有識者

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 新郎新婦が披露宴の途中で席を外して衣装を変える「お色直し」。白いドレスからカラードレスへ、また白無垢から鮮やかな色打掛やドレスへ変身することで会場の雰囲気を華やかにしたり、ゲストに楽しんでもらうための演出でもあります。そもそも、お色直しは何のためにするのでしょうか。和文化研究家の三浦康子さんに聞きました。

お色直しはなぜする?

☆☆☆☆

 ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、挙式や披露宴・ウェディングパーティーでの衣装総数は「1着:14%」「2着:66%」「3着:7.2%」という回答結果が出ており、式を挙げた多くの人がお色直しをしていることがわかります。

 筆者がネット情報から独自に調べたとこらによると「室町時代に相手の家に染まるという意味で、白無垢から色打掛に着替えることが慣例だった」という説が大多数を占めていました。中には「相手に染まりスパイではないことを示す」という説も。

 しかしながら、三浦さんはこれらの説を「後付けによるもの」と解説。じつは文化的に深い意味があるのだとか。

現在、色直しには諸説あるが……

「元来、結婚式は神を祀り、神に仕えて行われる儀式でした。神に仕える人の衣装は白である必要があり、神聖な儀式に挑む衣装として白無垢が着用されていたのです。色打掛に着替えるお色直しをするのは、そんな神聖な場から俗の場に帰り、俗人に戻るという意味があったのです」(三浦さん)

元々白無垢は神に仕える身として着るものだった

 三浦さんによると、このお色直しが形を変えて現代の結婚式にも残っていったとのこと。現在は披露宴の途中や式によっては何度もお色直しをすることもありますが、あくまで元々の意味をなぞるのであれば「式では白を着て、お色直しをしてから披露宴や宴会が始まる」というのが本来のお色直しであるようです。

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