「飛び出させた人が勝ち」のルールにした理由を、同社は次のように話します。
「樽の中で縄を巻かれて捕まっている黒ひげの親分。その縄を剣で切って助けてあげよう……というストーリーがあったため『飛び出させた人が勝ち』というルールでした」(タカラトミー)
ではなぜ「飛び出させた人が負け」というルールが一般的な認識になっているのでしょうか?
「1970年代、TVのクイズ番組で『飛んだら負け』という使い方が放映され、そこから世間に浸透していきました。そうした背景もあり、1979年発売の2代目から『飛んだら勝ちor負け』、1995年発売の4代目からは『飛んだら負け』と公式ルールは変更されていったのです」(タカラトミー)
最新のルール変更とはどのようなものかというと、「飛び出したら勝ち」に戻したとのこと。「誕生50年ということもあり、原点回帰です」と語った同社でした。
黒ひげ危機一髪は海外でも販売されていて、特にイギリスでの人気が高いそう。ちなみに「Pop Up Pirate」という商品名だそうです。
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古くからあるゲームは他にも存在しますが、それらの歴史を辿っていくと密かにルール変更が行われているかもしれません。
(取材・文=濱田象太郎)
※ラジオ関西『Clip』2025年6月3日放送回より




