同じく循環型社会を目指す大栄環境株式会社と豊田通商株式会社も加わり、協定の締結に向けて話し合いが重ねられ今年の4月25日に結ばれることとなったのです。
ボトルtoボトルの仕組みについて、次のように中山さんは説明します。
「市がペットボトルを回収・選別後、ひとまとめに圧縮します。それを大栄環境がリサイクラーの役割を担う豊田通商に配送します。粉砕・洗浄・除染の工程を経て、ペットボトルの原料である“ペレット”を生成。これをサントリーがペットボトルにして飲料詰め、販売するという流れです」(中山さん)
市民の反響についてはあまり無いとの中山さん。これについては「ごみの処理過程が周知されていないことが原因なのでは」と考えているそう。今後はホームページを活用した広報や出張授業などを通じて取り組みを広めていきたいと話します。
“環境に優しいリサイクル”を行うために、日々奮闘している中山さん。「ペットボトルは何度も循環できる優秀な資源ですが、それには分別が不可欠です。ボトルtoボトルリサイクルを通して、循環型・脱炭素社会の実現を一緒に目指していきたいです」と意気込みを語りました。
☆☆☆☆
なお、日本容器包装リサイクル協会との契約が関係していることもあり2026年3月末までは現在のリサイクル方式が適用されるそう。4月からの本格稼働に向けて、三木市と3者の挑戦は続きます。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2025年6月4日放送回より





