兵庫県議会・6月定例議会の本会議が6日開かれ、代表質問が行われた。
質問者は自民党、兵庫維新の会、公明党、ひょうご県民連合(立憲民主党系)の各議員。

斎藤元彦知事らを告発した元県民局長の男性(2024年7月死亡)に関するプライベート情報を、元総務部長が漏えいしたとされる問題について、斎藤知事は改めて自身による指示を否定した。
一方、現場の長としての管理責任を理由に、自身の給与を減額する条例案を提出したが、複数の会派が6月議会中の採決に応じず、継続審議も視野に入れている。

斎藤知事はまず、上程した条例案で、今年7〜9月の間、自身の給与の削減率を、従来の30%から50%に引き上げるとした。月額67万円になる。斎藤知事は2021年の就任時、行財政の見直しの一環として30%カットしている。
服部洋平副知事も同期間、削減率を現在の15%から25%に引き上げるという。
議会側は「処分より事実関係の解明が先だ」などと反発している。
斎藤知事はこのほか、情報漏えい問題への対応について問われ(自民)、「県政に対する信頼を損なうものであり、こうした文書を適正に管理する立場にある県として、元県民局長とそのご家族、そして関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたこと、県民の皆さんにご心配をお掛けしたことをお詫びしたい」と述べた。
その一方で、「総務部長に指示をしたことはない」と否定した。そして、「今後、このような職員による不祥事が起きないよう、個人情報の取り扱いについて研修などを通じて徹底し、県民の信頼回復と再発防止に努める」と、従来の主張を繰り返した。

また、第三者委員会で漏えいしたと認定された元総務部長について、「なぜ刑事告発しないのか」(県民連合)と質された斎藤知事は、「停職3か月という処分により、社会的制裁を受けている」などと述べた。






