同日船内で行われた就航記念式典では、パンスターグループ代表取締役会長の金泫謙(キム・ヒョンギョム)氏、株式会社サンスターライン代表取締役社長の舎野祝光(しゃの・のりみつ)氏らが登壇。航路の歴史や新造船の魅力を紹介し、今後の展望を語った。式典には、駐大阪韓国総領事や港湾関係者も来賓として出席し、祝辞を述べた。
関係者は、今回の新造船就航が、大阪・関西万博を機に、日韓両国間の新たな船旅の形を提供するものとして期待を寄せている。

◆安藤忠雄氏が設計、大阪港国際フェリーターミナル
「パンスターミラクル」号の乗下船が行われる大阪港国際フェリーターミナルは、建築家・安藤忠雄氏の設計により1996(平成8)年に施工。逆円錐型部分はガラス張り、打ち放しコンクリートの建物が特長の外装だけでなく、内装も含めて、近隣建築物のなかでもひときわ目を引く、ランドマーク的なデザインを持つ。国際交易や交流の海の窓口は、イミグレーションや税関業務も担う。最寄り駅は大阪メトロ中央線・ニュートラムの「コスモスクエア」駅。ターミナルまでの無料シャトルバスはコスモスクエア駅から15分間隔で運行され、所要時間は約5分。下船後、ターミナルから駅へ向かうバスの案内は館内放送で知らせている。

取材・文:黒川良彦






