
また、元副知事も同月、斎藤知事から指示があったとの報告を受け、「そうやな、必要やな」と述べ、議員への根回しを指示したとしている。

代理人の徳井義幸弁護士(大阪弁護士会)は、「斎藤知事は第三者委のかなり精緻な調査結果を受け止めていない」と指摘し、別の弁護士は「通報者(告発者)への人格攻撃と、その信ぴょう性の有無を混同している。本来は冷静かつ、正確に分離すべきだった」と述べた。

上脇教授は「この事件は、一番責任の重い斎藤知事と元副知事の命令や認容があって初めてできた組織的な犯罪。斎藤知事は『漏えいの指示はしていない』と主張しているが、自分に都合が悪いから受け入れないのは、知事として失格だ。あとは強制捜査ができる状況をつくることが必要だ」と述べた。
■斎藤知事「重く受け止めるが、漏えい指示はしていない」

刑事告発から一夜明けた11日、斎藤知事は報道陣の取材に対し、「報道では承知しているが、詳細は存じ上げてないのでコメントは難しい」と話す一方、「刑事告発されていることは重く受け止めなければならないと思う」と述べた。
さらに、「これまで申し上げた通り、漏えいの指示はしていない」として、捜査協力はすると話した。





