神戸市の繁華街、JR元町駅周辺の再整備に向けて、同市が今夏からリニューアルプランの検討に入ることが分かった。2026年度末ごろまでに計画を策定、27年度以降、設計と工事に入る。バリアフリー化が待望されていた同駅東口にエレベーターとエスカレーターが設置されることも決定した。神戸市中心部の再整備は近年、JR三ノ宮駅やウォーターフロントエリアで進められているが、近接する元町駅周辺はこれまで手つかずだった。

12日の市長定例会見で発表された。市によると、JR元町駅と周辺は▽東口は乗降客が多いにもかかわらずエレベーター・エスカレーターがない▽駅南側に幹線道路があり、駅とまちが分断されている▽駅南側のロータリーが十分活用されていない▽南側歩道が狭く、人通りが少ない▽駐輪場が分かりにくい―などが課題。中でも市民からは、駅のバリアフリー化を望む声が多く寄せられていたという。
このたびJR西日本が駅東口にエレベーター2基とエスカレーター3基を設置することを決定。それを受け、同駅周辺の再整備計画を検討することになったという。駅のバリアフリー化工事は今年度中に始まる見通しで、市とJR西日本は連携してリニューアルを進める。


プランは、地域のまちづくり団体、学識経験者によるワーキンググループで検討。同グループにはJR西日本、阪神電鉄、兵庫県もオブザーバーとして参加する。会見で同市の久元喜造市長は「(バリアフリー化を決めた)JR西日本に心から感謝している」とし、「昭和レトロ感が残り、情緒があるのが元町らしさだが、さまざまな施設が古くなっている。良さを残しながら、明るくしていけたら」と話した。






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