ネオ昭和アーティストの阪田マリンが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で昭和の名曲をレコードで聴きながらお酒が飲めるバーをレポートしました。
大阪・難波にある歌謡バー『蓄音堂』では、ドリンクを注文すると好きなレコードを聴かせてもらえます。店内には多くのレコード盤が並び、歌謡曲やアイドル、ロック、フォークなど、さまざまなジャンルがそろっています。

レコードを流すようになったのは、カラオケが苦手なオーナーが「プロの音楽を流していたい」と思ったことがきっかけなのだそう。もともと持っていたほかに、いまもレコードは増え続けているそうです。ただ、最近の昭和レトロブームの影響もあり、中古レコードの価格も高騰しているのだとか。
店内に置かれていないレコードでもリクエストすれば探してくれるそうで、番組パートナーを務めるドラァグクイーンのサマンサ・アナンサからは「ジュークボックスの手動版ね」と、昭和の懐かしい言葉が飛び出しました。
レコード好きなマリンは、「1番音のいい席でレコードを聴くのが心地いい」としたうえで、「レコードは音楽のありがたみを感じる」とコメント。
最近はサブスクリプションなどですぐに音楽が聴けて、イントロを飛ばすこともできるのは便利としつつも、「レコードは、ジャケットから出してプレイヤーに置き、針を落として、チリチリというスクラッチノイズのあとに音楽がはじまるという、“間(ま)”と“手間”が好き」とレコード愛を熱弁しました。
「LPレコードだと所有感もあり、抱きしめられる大きさも魅力」と付け加えたマリンに、同店のオーナーも「ジャケットのにおいや紙の質感なども楽しんでもらいたい」と賛同しました。
ちなみに同店には、レコード世代だけでなく、マリンのように親や親せきの影響でレコード好きになった若い世代も多く訪れるそうです。
じつは同店は、2年ほど前に現在の場所に移転したそうなのですが、そこはもともと割烹料理屋の離れのお座敷でした。そのため、店内には“和”の雰囲気が残っており、その象徴ともいえるのが畳でできたカウンター。マリンいわく、「ちょっと不思議な空間でお気に入り」だそうで、お客さんからも好評だといいます。





