大阪・関西万博 人気の「水上ショー」再開へ ウォータープラザなどレジオネラ属菌、指針値下回る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博 人気の「水上ショー」再開へ ウォータープラザなどレジオネラ属菌、指針値下回る

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 大阪・関西万博の会場南側(海側)にある「ウオータープラザ」の海水から指針値を超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、人が肺炎を引き起こす可能性のあるレジオネラ属菌はほとんど検出されなかったことが判明した。

 運営する日本国際博覧会協会が20日、発表した。

大阪・関西万博会場海側、ウォーターブラザ(大屋根リング上から望む)〈2025年6月19日撮影 大阪市此花区〉
広大な「ウォータープラザ」肺炎など直ちに人体に被害をもらたすレジオネラ属菌は検出されず〈2025年6月19日午後 大阪市此花区〉

 博覧会協会は5月30日〜6月7日、ウオータープラザの海水について、迅速に結果が出る「生菌PCR法」で検査した。

 この時、指針値を上回るレジオネラ属菌を検出した。

 このため、人気の水上ショー「水と空気のシンフォニー」(昼帯)、「アオと夜の虹のパレード」(夜帯)は、6月4日以来中止されている。

 ただ、同時期に海水をより精密に分析する「培養法」で検査したところ、検出限界以下だったという。

 博覧会協会の高科淳・副事務総長は、「安全確保を最優先に考え、水上ショーを中止した。健康危機管理上、適切な判断だった」と話し、ウォータープラザの水質改善を引き続き進め、大阪市保健所などと協議の上、再開時期を決定する。

検査結果と今後の動向を説明する博覧会協会・高科淳副事務総長(写真左)〈2025年6月20日午後 大阪市此花区・夢洲〉

 一方、会場中心部にある「静けさの森」の水盤(3か所)でも指針値を超えるレジオネラ属菌が検出されたが、清掃や消毒を実施した結果、6月7日の再検査で指針値を下回ったため、利用再開に向け検討する。

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