大阪・関西万博『大屋根リング』人が上がれるレガシーに・・・部分的保存,異論なし | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博『大屋根リング』人が上がれるレガシーに・・・部分的保存,異論なし

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 日本国際博覧会協会は23日、大阪・関西万博会場・夢洲のシンボル「大屋根リング」について、閉幕後に人が上れる形で活用する手続きを大阪府・市と進めることで合意した。

大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」

 リングを残す部分については、▼北東部約200メートル(会場東ゲート付近)▼海側約350メートルの2つの案が挙がっている。

 具体的には、北東200メートルの保存に手を挙げる事業者がいなかった場合、夢洲の再開発が本格化するまでの約10年間、海側350メートルを、現在のように人が自由に上れる形での保存を目指す。これには防腐対策などが必要となり、大阪府・市の試算では10年間で17億円の補修費用を見積もっている。

 こうしたことから、大阪府・市は展望台(物見塔)として活用することを提案している。この場合、建築基準法に基づく「準用工作物」扱いとなり防火対策が不要で、改修コストを圧縮できる。

 ただし、リングの下部は通行できるが、物販スペースを設けることができないため、防火対策を必要とする「建築物」としての活用も検討するという。

 現在、リングは「仮設建築物」として扱われており、耐火性能などの基準が緩和されているが、今後、人が上がれる形で残す場合は、改めて措置が必要となるため、博覧会協会は9〜10月に開催予定の次回理事会で閉幕後のリングの存置方針決める。

 大屋根リングは、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されている。

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