大学生と地域がつながる!「青少年育成アスリートプロジェクト」とは 運営者達が目指す未来を聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大学生と地域がつながる!「青少年育成アスリートプロジェクト」とは 運営者達が目指す未来を聞いた

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「一般社団法人青少年育成アスリートプロジェクト」代表理事の柏山徳輝さん、天理大学の樋笠将太さん、前田ひなたさんがラジオ関西の番組にて、青少年育成を通じたアスリートの人材育成への思いや活動のやりがいについて語りました。

(左から)前田ひなたさん、樋笠将太さん、柏山徳輝さん

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 同プロジェクトは、「スポーツを通じて青少年を育成する」という理念のもと設立されました。小学生から高校生までを対象に、部活動やクラブチームの支援を“完全無償”で行うという点が最大の特徴です。

 代表の柏山さんは「中学校の部活動の地域移行が進む中、私たちは土日を中心に活動を行っています。経済的な負担を取り除くことで、“より多くの子どもたちがスポーツに参加できるように”との思いで取り組んでいます」と語ります。

 トップアスリートからの指導を受けることができるというのも大きな魅力。活動には、2000年シドニーオリンピック銀メダリスト・元柔道男子日本代表監督の篠原信一さんや、2016年リオデジャネイロオリンピック・2020年東京オリンピックの2大会連続で金メダルを獲得した柔道家・大野将平選手、オリックス・バファローズの太田椋選手ら著名なアスリートも特別講師として参加しているとのこと。

 もうひとつの軸が「大学生アスリートによる指導」です。たとえば、天理大学柔道部に所属する樋笠さんや、天理大学創作ダンス部に所属する前田さんが統括責任者として自ら現場で指導を行います。

「どういう流れで組み立てていくかを打ち合わせして実際にやってみたときに、学生が、『今日(参加して)良かった』と感想を言ってくれた瞬間はものすごくやりがいを感じます」(樋笠さん)

 前田さんは「(教室の)最後、子供たちと一緒に踊る際に、みんなが笑顔で踊ってくれてる姿を見たり、部員も一緒になって全員で踊って、先生方が喜んでくださる時がやりがいを感じます」と明かします。

 こうした活動を通じて、大学生たちは企画・進行・運営といった実践的な力を培い社会に出る前の貴重な経験を得ているのです。活動の先にあるものは、「人のために尽力する力」だと、学生たち。

 樋笠さんは「何よりも人のために尽力できるありがたさというのは、これから社会で就職していくうえで欠かせない力と思うので、大事にしたいと思います」と思いを述べ、加えて前田さんも「私も誰かのために何かをできる人になりたいと思います」と熱意をあらわにしました。

 今後の展望について柏山さんは、「少しでも多くのスポーツ教室を開催させていただいて、(子どもたちに)『参加してよかった』と思ってもらえるというのが大前提」と述べたうえで、「コーチ陣としても、“してあげてる”ではなく、“させてもらっている”と、周りに感謝することを忘れずに。それが学生アスリートの子たちに伝わって、社会に出たときに“何でも当たり前じゃない”というのをしっかり認識しながら頑張っていってもらえるような人材育成にも取り組みたいです」と述べ、インタビューをしめくくりました。

(左から)パーソナリティーの田中大貴、前田ひなたさん、樋笠将太さん、柏山徳輝さん、パーソナリティーの林歳彦

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年6月9日放送回より

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