

その後、雅楽と現代音楽、さらに日本が誇る文化・マンガやダンスを融合させた舞台演出で、日本の伝統を未来へ継承する姿を表現した。






そして、日本館の名誉館長で俳優の藤原紀香さんが、日本の国旗「日の丸」をイメージした朱色の帯に白色の着物姿で客席の中段に登場した。
藤原さんは、「いのちの輝き そして、世界へ」をテーマに、発生から30年を迎えた阪神・淡路大震災をはじめ、各地で起きた自然災害の被災者に向けたメッセージを朗読した。


自身も阪神・淡路大震災で故郷の兵庫県(出身は西宮市)で被災した。それからの日々を、「心が折れそうになった日もあった。それでも私たちは助け合い、支え合いながらにぎわいを取り戻していった。私たちは困難を乗り越える力がある。私たちは幸せを運ぶ力を持っている。命の輝きは決して消えない」と語りかけた。


そして当時、神戸の小学校教諭だった臼井真さん(現在は神戸親和大学教授)が作詞・作曲した歌「しあわせ運べるように」を紹介。
藤原さんは、「この歌は、東北や熊本、能登などの被災地で口ずさまれ、ひとりひとりの心に届き、希望の灯をともした」と振り返った。






