関西学院大学院長の中道基夫さんが、ラジオ関西の番組にて大学の校風やキリスト教主義に基づく教育理念について語りました。

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大学の特徴について、「自由でオープンな雰囲気。ただ学ぶだけではなくて、いろいろと考え自分たちの活動を通して成長していく大学だと感じています」と中道さん。現在、関西学院大学では「単なる知識の詰め込み」ではなく「実践的に学ぶ」というスタイルが主流になりつつあるのだとか。
特に注目されているのが、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)。実社会の課題を学生自らが考え、解決策を模索する学び方です。これについて中道さんは「昔のように先生の板書をノートに写すだけの授業ではなく、現場の課題に向き合い解決していく。それがPBLの大きなテーマになっています」と説明しました。
「学生が起業や社会貢献をしたり、自分の得意分野を伸ばしていく動きも盛ん」と話す中道さん。兵庫県三田市にはインキュベーション施設も設置され、起業家育成にも力を入れているといいます。
同大学は、創立以来「Mastery for Service(奉仕のための練達)」を教育の根幹に据えています。大学の教育理念を語るうえで、中道さんは創立当初のエピソードにも触れました。
「最初の宣教師は中国で活動していました。中国では学校ではなく病院を運営し、医療伝道や医療事業に取り組んでいました。その人が日本に来て学校を始めたのですが、普通ならそのまま病院を続けてもよかったはずです。それでも日本の青年たちには教育が大切だという強い思いがあったのだと思います」(中道さん)
最後に中道さんは「学生たちには、『この人に役立つためには何を勉強したらいいのかな』という視点を持ってほしい」と語り、番組を締めくくりました。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年6月30日放送回より



