政府が作った図案集と作品を併せて展示 特別展「博覧会の時代」(3) 兵庫陶芸美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

政府が作った図案集と作品を併せて展示 特別展「博覧会の時代」(3) 兵庫陶芸美術館

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製品画図掛編《『温知図録』第4輯》1878~83年(明治11~16)作品所蔵:東京国立博物館

 珉平の《色絵金彩唐子足盃洗》と《色絵金彩鳳凰氷梅文唐子足盃洗》。江戸時代後期に賀集珉平が創業した珉平焼のユニークな盃洗で、いずれも唐子の三つ足が付いています。『温知図録』には、珉平焼の窯のひとつを引き継いだ賀集三平の製品として同様の形状の製品図案が掲載されています。

淡路/珉平 左《色絵金彩唐子足盃洗》、右《色絵金彩鳳凰氷梅文唐子足盃洗》いずれも19世紀(江戸時代後期~明治時代)

フィラデルフィア万国博覧会事務局編《『温知図録』第1輯》1875年(明治8)作品所蔵:東京国立博物館

 3回にわたる特別展のご紹介はいかがだったでしょうか。展示会場には、兵庫が生んだ明治期の多彩なやきものが一堂に会しています。あなただけのお気に入りを見つけに、ぜひ当館まで足を運んでいただけたらうれしいです。

(兵庫陶芸美術館学芸員・村上ふみ)

◆開館20周年記念特別展「博覧会の時代 HYOGO発、明治の輸出陶磁」
会場 兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4)
会期 2025年8月24日(日)まで
開館時間 10:00~17:00(入館は閉館時間の30分前まで)
休館 月曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料 一般700円、大学生600円、高校生以下無料
電話 079-597-3961(代表)、FAX 079-597-3967

兵庫陶芸美術館公式HP

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