タレントやお笑い芸人がよく口にする「うちのマネージャー」というフレーズ。テレビやラジオでしばしば耳にしますが、芸能マネージャーの具体的な仕事内容を熟知している一般人はそう多くはないのでは? 華やかな舞台裏で一体どのような作業をしているのか、約600人のタレントが所属する「松竹芸能」でマネージャーを務める大槻凜太朗さんと佐々木菜央さんに聞きました。

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「マネージャーは、『タレントが売れるために動くこと』が仕事です」とふたりは口をそろえます。
彼らの仕事は多岐にわたります。下記はそのうちの一部です。
●担当するタレントのスケジュール管理
●テレビ・ラジオ局、社内に向けての営業
●イベントやライブの制作
●養成所・劇場の運営
●スカウト活動

ほかにも「タレント育成」を担っており、とくに大事な仕事のひとつだと大槻さん。
「番組でどういう使い方ができるのかタレントについてのリサーチと提案をします。それと同時に、“起用する側”がタレントにどんなことを求めているのかも常に考えていますね」(大槻さん)

大変なことが多い職種ですが、一方で楽しさ・やりがいを感じる瞬間も多いのだとか。「松竹芸能は所属者の多くがお笑い芸人ということもあって、普段から会話しているだけでもおもしろいですね。また、担当しているタレントからありがとうと言われるのが一番嬉しいです」と大槻さん。
「新規の仕事のオファーを受け取った時が一番楽しいです。ベテラン芸人のロケに帯同するときは、すでにテレビをみているみたいでおもしろいですね」(佐々木さん)
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メディアで活躍するタレントを支えるマネージャー。取材してみると、やりがいと楽しさを感じられる職業だということが分かりました。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年7月9日放送回より





