サッカー・J1のヴィッセル神戸は22日、MF齊藤未月選手(26)が京都サンガF.C.へ期限付き移籍することに決まったと発表しました。期限付き移籍期間は、2025シーズン終了まで。なお、齊藤選手は契約により2025シーズン、ヴィッセルと対戦するすべての公式戦に出場することができないとのことです。

神奈川県藤沢市出身で、地元クラブの湘南ベルマーレで育ち、プロの道に入った齊藤選手は、ロシアでのプレーやガンバ大阪を経て、2023年からヴィッセルに期限付き移籍加入。持ち前の強い精神力と豊富なスタミナ、ボール奪取能力をいかし、そのシーズンのチームの快進撃を支えていましたが、同年夏のJ1リーグ戦での試合中、接触プレーで左ひざを負傷。全治約1年という大けがに見舞われてしまいます。
それでも、齋藤選手自身も「まだまだこっから!」と強い精神力でリハビリに励み、三木谷浩史会長をはじめとするクラブがすぐに全面的なサポートを行うなど周囲もバックアップ。齋藤選手は昨年1月、ヴィッセルに完全移籍加入を果たすと、昨夏にはチーム練習に合流。そして、背番号が16から5に変わった今シーズン、2月のFUJI FILM SUPER CUPで539日ぶりの公式戦復帰を果たしました。
ただし、その後、J1リーグ戦ではここまでチームが24試合を消化しているなか、出場機会は2試合のみ。先発も5月6日の第15節セレッソ大阪戦の1試合にとどまり、そこからは控えメンバーにも入れない日々が続いていました。
齋藤選手は、ヴィッセルのクラブを通じて次のようにコメントを発表しています。
「京都サンガF.C.に半年間の期限付き移籍をすることになりました。まずは今シーズン、ヴィッセル神戸で復帰をすることができて本当によかったと思っています。多くのヴィッセルサポーターが願ってくれたおかげでまたピッチでプレーするチャンスをいただき、サッカーができています。口癖のように言っていますが、齊藤未月という人間としても選手としてもまだまだこっからなんです!! チームメイトやスタッフ、サポーターに支えられてプレーできていることを本当に感謝しながら、今はそれを体現できるように全力で闘ってきます!!」と思いを述べています。
湘南時代の恩師でもある曺貴裁監督のもとで再起を図ることになった齋藤選手。新天地となる京都のクラブを通じては、次のように意気込みをコメントしています。
「ヴィッセル神戸から加入することになりました。齊藤未月です。このクラブを優勝させるために移籍を決断しましたし、多くの方が今まで自分のサッカー人生に関わってくれている中で、感謝を自分のプレーで体現できるように全力で毎日直向きに突き進んでいきます! よろしくお願いします!!」
この期限付き移籍発表に、ファン・サポーターもSNSですぐに反応。ヴィッセルのサポーターからは、「未月なら京都でもやれると信じてる」、「京都で勝負して、また神戸に戻ってくるのを待っています」、「帰ってこいよ。怪我すんなよ身体には気をつけてな」など、齋藤選手の活躍を願うとともに、身体を気遣うコメントも。また、京都サポーターからは「最高の補強!!京都のために戦ってくれ!」「大怪我にも負けない不屈の魂で京都に勝利をもたらしてくれ!」と、歓迎のメッセージが寄せられています。





