大手前通りに「ガンダム」 モビルスーツと歴史的建造物がコラボした“マンホール”とは?【兵庫姫路】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大手前通りに「ガンダム」 モビルスーツと歴史的建造物がコラボした“マンホール”とは?【兵庫姫路】

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 数々の名所を擁し、多くの観光客が訪れる兵庫県姫路市に「ガンダムマンホール」が寄贈されました。これは、バンダイナムコグループが取り組む「ガンダムプロジェクト」が企画する「ガンダムマンホールプロジェクト」によるものなのだとか。

 市の下水処理場などの運転や修繕、下水管の掃除・点検、マンホールの維持管理を行う「姫路市上下水道局下水道部下水道管理センター」の担当者に詳しい話を聞きました。

姫路市に寄贈された「ガンダムマンホール」

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 そもそも「ガンダムマンホールプロジェクト」とはいかなるものなのでしょうか?

「2020年にバンダイナムコグループが立ち上げたプロジェクトです。姫路市が参画するきっかけになったのは市民から届いた提案で、プロジェクトへ参加申請を送ったところ無事に選ばれ今回のマンホール寄贈に至りました」(担当者)

 設置場所として選ばれたのは、姫路のシンボルロードである「大手前通り」。JR姫路駅から姫路城をつなぐメインストリートであり、多くの人々の目に触れることができます。さらに、歩行者優先の「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の実現に向けた取り組みにマンホールの活用を考えているとのこと。

「ガンダムマンホールプロジェクト」ロゴ

 マンホールのデザインは2種類。「西二階町入口」の歩道上に設置されるのは、ガンダムと姫路城があしらわれたもの。「市民の声にも『ガンダム×姫路城のコラボが見てみたい』という要望があり、知名度なども考慮した上で採用されました」と担当者は話します。

「二階町入口」の歩道上には、ザクIIと姫路市立美術館がデザインされたものが設置されます。同美術館は1905年に建てられ、1947年からは姫路市庁舎として長きに渡り地元住民から愛されました。1980年、市役所の移転に伴い保存・改修工事を行った後、1983年4月から美術館として開業。国の登録有形文化財(建造物)に登録されており、歴史的にも奥深い建物であることがデザインのモチーフとして採用された理由だそう。

「ガンダムマンホール」のデザイン2種

 市内への設置を前に展示イベントも行われており、多くの人々がマンホールの写真を撮影するなどして楽しんでいると担当者。来場者の世代分布について聞くと、「30代から50代が他の年齢と比べ割合が少し大きいです。また10代から20代の方も多く訪れていると聞いています」とのこと。

 9月10日の「下水道の日」にあわせて設置を予定している「ガンダムマンホール」。それに伴い、盛り上がりの熱はぐんぐん上昇しているようです。担当者は最後に「ガンダムファン以外の人にも姫路の『ガンダムマンホール』を見てもらい、下水道事業に理解してもらうとともに観光名所などを巡って姫路の魅力を感じてもらえたら」とメッセージを添えました。

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「ガンダムマンホール」の第1回展示は姫路観光なびポート(姫路市観光案内所)内で7月30日まで(8:30〜18:30)、第2回展示は姫路市立美術館で8月1日から8月31日まで(10:00~17:00)行われます。

(取材・文=長塚花佳)

※ラジオ関西『Clip』水曜日 2025年7月30日放送回より

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