大阪・関西万博の会場・夢洲で7月31日、ベンチャー企業・スカイドライブ（愛知県豊田市）が開発した次世代移動手段「空飛ぶクルマ」のデモフライトがスタートした。スカイドライブは国産の機体「SD-05」（全長11.5メートル、幅11.3メートル、高さ3メートル）を使用し、 会場内の離着陸場「EXPO Vertiport」 から運航する。高度約4m、飛行時間は約3分間。パイロットは搭乗せず自動制御とリモート操縦での飛行となる。
大阪・関西万博でのデモ飛行には、3つの陣営が参加しており、スカイドライブは丸紅に続き2陣営目となる（残りの1陣営はANAホールデングス・ジョビーアビエーション）。
スカイドライブのデモ飛行は8月24日まで週5日（火曜・水曜を除く）。午前中に2回、周回飛行などを行うという。初日は約50メートル飛行した。今後は飛行距離を延伸し、大阪湾上空の飛行も視野に入れている。
また、9月には大阪メトロが整備した「大阪港バーティポート」（大阪市港区海岸通）を離着陸地点としたデモフライトも予定している。
同社の福澤知浩・代表取締役CEOは、 「”未来社会の実験場”としての大阪・関西万博で、空飛ぶクルマを皆さまにお披露目し、未来を感じていただくことを目指してきた。全社一丸となり、多くの難局を乗り越え、無事にデモフライトをお披露目できたことは大変感慨深い」とコメントした。
■スカイドライブ デモフライト〈2025年7月31日 大阪市此花区・夢洲「EXPO Vertiport」〉
