“坂のまち神戸”の魅力を広く発信してもらおうと、神戸市は「坂アンバサダー」を選出、このほど任命式を開き、全国から選ばれた5組に任命証を手渡した。

神戸市は市街地の大部分が山と海に挟まれていることから斜面地が多く、坂のある風景が都市の特徴となっている。そうした特徴を“財産”とし、市は昨年から坂をテーマにしたフォトコンテスト、トークフェス、ワークショップ、さらに全国7都市による「坂のまちサミット」も開催。続く今年度は坂の魅力をPRしてもらう坂アンバサダーを公募し、全国からの80組の応募者から、発信力やオリジナリティーなどを踏まえて5組を選んだ。いずれも坂が好きな▽学生ライター▽シンガーソングライター▽トレイルランナー▽自転車修理販売店▽クリエイターと多彩なメンバーで、任期は2026年2月末まで。






式では、久元喜造市長が5組それぞれに任命証を手渡した。久元市長は「神戸には、個性ある坂道がたくさんある。皆さんそれぞれ得意分野で創意工夫を凝らして坂の魅力を発信するとともに、知られていない坂の発見もしてほしい。坂のまちに住む誇りにつなげてもらい、新たな観光資源として坂を海外に向けても発信してもらえたら」と話した。

メンバーの1人で、台湾出身のクリエイター、ひよりさんは「日本に来て8年、神戸に住んで3年。旅行が好きで47都道府県に行ったが神戸が1番好き」と自己紹介。「有名な坂道もすてきだが、普段の生活の中で出合う小さくて名前もないような坂道に神戸らしい魅力を感じる。これからも自分の視点でいろいろ発信していきたい」と抱負を語った。






