プロサッカー選手の丹羽大輝さんが30代半ばで海外挑戦を決意した理由やスペインで感じたサポーター文化について、ラジオ番組で語りました。

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大阪府河内長野市出身で幼少期からサッカーに親しみ、地元クラブでプレーしていた丹羽さん。ざっと経歴を振り返ってみました。
●2004年:ガンバ大阪の下部組織を経てにトップチーム昇格。
●2012年:徳島ヴォルティス・大宮アルディージャ・アビスパ福岡へのレンタル移籍を経てガンバ大阪に復帰。
●2014年:リーグ優勝と国内三冠達成に貢献
●2015年:日本代表に初選出。その後、サンフレッチェ広島やFC東京でプレー。
●2021年:スペインのセスタオ・リーベル・クルブに移籍。
●2023年~:スペインのアレナス・クルブ・デ・ゲチョでプレー。
スペイン移籍のきっかけはコロナ禍でJリーグが中断し、人生を見つめ直す時間ができたことでした。「ちょうど35歳がFC東京の契約が切れるタイミングで、『ここで行かないと、いつ行くんだ』と思って。Jリーグ引退という選択肢もありましたが、若い時からの『海外に行きたい』という思いを打ち消してしまうような気がしたんです」と、丹羽さんは当時の心境を明かします。
スペインでは練習生として地道に努力を続け、プレーオフで出場機会を獲得しました。「自分のサッカー人生のすべてを懸けて挑んだ」という準決勝・決勝では、センターバックとしてチームの昇格に大きく貢献。その結果、1年契約を勝ち取ることができました。
サポーターの存在の大きさも実感したといいます。「スペインのサポーターは『インチャ』と呼ばれていて、たとえクラブの監督や選手が変わっても、一生そのクラブを愛し続けてくれる。その熱い思いが僕らに伝わってくるので、試合を観に集まったのが1000人でもめちゃくちゃ楽しいし、声援もすごく聞こえてきます。日本でも『インチャ』の数を増やしたい」と丹羽さん。
こうした中で、ある気持ちが芽生えたといいます。「“日本とスペインの架け橋”になりたいと思いました。子どもたちや指導者を両国で交流させるプログラムなど、サッカーを通じた国際交流を模索しています」と語りました。
最後に、自身と同じようにスペインでプレーを目指す子どもたちへのアドバイスをパーソナリティーに求められると、次のような熱いメッセージを口にしました。
「24時間サッカーのことを考え続けること。スペインは95%以上の人がプロサッカー選手を目指している。だから競争がめちゃくちゃ激しい。『普通に頑張る』だけじゃプロになるのは難しいですね。『人生を全てサッカーに捧げる』くらいの気持ちが大切です」。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年7月28日放送回より





